来る3月9日はジュリエット・ビノシュの60歳の誕生日です。
(1964年3月9日生まれ)
それを記念して彼女の作品をご紹介しています。

 

こちらは、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した話題作です。

 

『隠された記憶』(2005)

監督 ミヒャエル・ハネケ

共演 ダニエル・オートゥイユ、アニー・ジラルド、ダニエル・デュヴァル

撮影 クリスティアン・ベルガー
※カンヌ国際映画祭監督賞受賞

 

【あらすじ】

人気TVキャスター、ジョルジュは美しい妻アンと息子のピエロと幸せな日々を送っていた。

そんなある日、彼のもとに送り主不明のビデオテープが届く。

そこにはジョルジュの家を正面から隠し撮りした映像が映っていた。

テープは何度も送られてきて、内容はプライベートな領域へとエスカレートしていく。

次第に恐怖が高まり、家族の間に亀裂が生じ始める。そんな中、やがてジョルジュの中で、少年時代のある記憶が呼び起こされていく…。

 

けれん味たっぷりのサスペンス映画です。

ビデオの映像という謎が一貫した主題となりながら、その謎が最後の最後のまで解き明かされず、観る者に解釈をゆだねています。

 

この手の映画は、ひどいのになると、結局夢だったとか、結局現実は複数なのだとか、身も蓋もない結論だったりします。

『去年マリエンバードで』という完全な迷宮(そして、美術も女優も衣裳も最高レベル)を観てしまった後で、「それは無いんじゃない?」みたいな印象を持ちます。

要は、『去年マリエンバードで』の二番煎じが多いのです。

 

しかし、この映画はちゃんとしています。

あくまで画面で物語を語り、ラストシーンで謎を解く鍵を提示して、静かに終わっていきます。

ハネケという監督は、あまり好みではないのですが(グロテスクなシーンも趣味がいいとは言えません)、この映画は娯楽作品として上質な仕上がりと言えましょう。

 

それは俳優陣にも表れています。

ダニエル・オートゥイユも、ビノシュも、凡庸な中流階級を見事に演じているからです。
かといって、露悪的な描写もありません。(ブニュエルやシャブロルのような)

 

また、フランスの大御所女優アニー・ジラルドや、俳優にして監督のダニエル・デュヴァルまで出演しているのです。

 

私たちは、情熱的で、透き通るように美しく白い肌のビノシュを愛して来たのですが、

この映画のように、中流階級の疲れたワーキングウーマンのビノシュも悪くありません。

 

この役がユペールであったら、皮肉が強くなりすぎるでしょうし、

この役がドヌーヴであったら、線が細すぎてしまったでしょう。

 











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