来る2月13日は、キム・ノヴァクの91歳の誕生日となります。
それを記念してキムの作品を紹介します。


キム・ノヴァク/Kim Novak

  • 1933年2月13日イリノイ州シカゴ生まれ
  • 高校卒業後にモデルをしている所をRKOにスカウトされ、1954年映画デビュー。
  • その後コロンビアと契約。
  • 1956年『ピクニック』で主役を演じて人気を博す。
  • 1962年にギャラをめぐる対立からコロンビアを去る。

 

『ピクニック』(1955)
監督 ジョシュア・ローガン    
共演 ウィリアム・ホールデン、スーザン・ストラスバーグ、ロザリンド・ラッセル
撮影 ジェームズ・ウォン・ハウ ※テクニカラー

【あらすじ】
カンザスの田舎町。大学時代の友人を訪ねてやってきた青年ハル。
訳あって無一文の彼は、老女の家の庭掃除を申し出る。
男っ気のなかったこの家と、女4人で暮らす隣の一家にとって上半身裸で働くハルの姿が眩しく頼もしい。
友人アランは隣家の長女マッジの婚約者。
彼女は町一番の美人で“ピクニックの女王”…


22歳のキムが、まだ初々しさを残した作品です。

 

町一番の美人として、祭りの日に、川を白鳥のボートに乗って女王として登場してくるのが、奇しくも、スターとして脚光を浴びたキム自体を象徴しているかのようです。

 

 













1953年にアカデミー賞主演男優賞を獲得したばかりの当時の大スター、ウィリアム・ホールデンに重きが置かれている映画ですが、互角にダンスを踊り、一瞬で恋に落ちる、その急展開を演じて切っているように思います。

その過程で、彼女が女優として、稀有な美しさが光る瞬間があることは否定できません。



 



スーザン・ストラスバーグと踊るウィリアム・ホールデンのところへ、「ムーングロウ」の旋律に合わせて、緩やかに降りて登場してくるシーンは、最も印象に残るシーンです。





 


さて、キム・ノヴァクと同世代のハリウッド女優は以下の通りです:

  • エリザベス・テイラー(1932年生まれ)
  • ピア・アンジェリ(1932年生まれ)
  • シャーリー・マクレーン(1934年生まれ)
  • ジェーン・フォンダ(1937年生まれ)
  • ナタリー・ウッド(1938年生まれ)
オードリー('29-)、マリリン('26-)、グレース('29-)のような最後のハリウッドスターたちの次の世代です。

 

すなわち、伝統的なスターになりにくくなってしまった世代です。

(リズとジェーンは若くから芸能活動を始めていたので、彼女たちは辛うじて間に合いました。)

 

キムが、1955年にこの作品で脚光を浴びたとき、ハリウッドは斜陽の真っ最中で、大規模なレイオフが行われていた時代です。
(1954年にエルヴィス・プレスリーがデビューし、1956年のロックンロール大ブレイクの前夜でもありました。)

監督のジョシュア・ローガンは、マリリン主演の『バス停留所』(1956)で名高いですが、元は舞台出身の演出家であり、ピンチヒッターとして、『ミスター・ロバーツ』の演出を引き継いで、本格的なデビューに至ったという、まさにハリウッド崩壊途中に相応しい監督であり、ハリウッドの黄昏を感じてしまいます。

 

しかしながら、周りは、ウィリアム・ホールデンだけでなく、かのロザリンド・ラッセルや、スーザン・ストラスバーグ、アーサー・オコンネル、ベテイ・フイールド、クリフ・ロバートソンなどの豪華キャストが脇を固めています。

 

そして、ジェームズ・ウォン・ハウという名撮影監督までがついています。

(残念ながら、私が購入したDVDでは、ジェームズ・ウォン・ハウによるテクニカラーの素晴らしさを味わうことが出来ない、不鮮明な色彩でした)

 

『バス停留所』と並ぶ、ハリウッドの黄昏にふさわしい作品に、1人の女優の誕生を見ることが出来ます。


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