12月24日は、エヴァ・ガードナーの生誕101周年でした。

(1922年12月24日生誕 - 1990年1月25日死没)

それを記念してエヴァ・ガードナーの作品をご紹介いたします。

 

エヴァ・ガードナー

  • ノースキャロライナ州スミスフィールド生まれ
  • 17歳でニューヨークへ移住。
  • 姉の夫が撮った写真がきっかけで、1941年にMGMと7年契約を交わし映画デビュー。
  • 1942年 ミッキー・ルーニーと結婚(43年離婚)。
  • 1946年『殺人者』で注目を受ける。
  • 1951年『ショー・ボート』でスターダムへ。シナトラと結婚。
  • 1952年『モガンボ』でアカデミー主演賞にノミネート。

この波瀾万丈の映画は、リタ・ヘイワースの人生とエヴァ・ガードナーの人生をブレンドしたような内容になっています。

 

『裸足の伯爵夫人』(1954)

製作・監督 ジョセフ・L・マンキウィッツ
共演 ハンフリー・ボガート、ロッサノ・ブラッツィ、ヴァレンティナ・コルテーゼ、ベッシー・ラヴ
撮影 ジャック・カーディフ


【あらすじ】
マドリッドの小さな酒場で踊っていたマリアが映画監督ハリーらに見出され、身の回り品ひとつ持たず裸足のままローマへ飛んで映画に出演。
映画の成功と共にハリウッド・スターとなった彼女は、やがてイタリアの伯爵と結婚するが、戦争で性的不能者となったことを伯爵から知らされ、不倫の恋に走って妊娠するが……。

 


『ローマの休日』『旅愁』『悪魔をやっつけろ』と同様に、イタリアで撮られた1950年代のハリウッド映画の1つです。

しかしながら、イタリアのロケーションの空気よりも、強く印象に残るのは、圧倒的なエヴァ・ガードナーの存在感です。

エヴァ・ガードナーの登場は、クローゼットで情事に耽っているというスキャンダラスなシーンから始まります。

ただし、彼女の裸足を飾るアンクレットが妖しく光るのみ、直截的な描写はありません。

 




その後は、そうした淫靡な含みのあるシーンはなく、エヴァのシンデレラストーリーが、3人の男の回想により語られていきます。

やや鈍重な展開ですが、豪奢なドレスやジュエリーをまとったエヴァが、この上なく美しく、撮影監督ジャック・カーディフによってフィルムに刻まれます。
 









とりわけ美しいのは、ドレスジャケットを脱ぐときの、ジュエリーによって飾られているデコルテと、露わになる二の腕です。

 






また、フランス南部の村で、黄色の服をまとって踊るシーン。
その手の動きの妖しさ。

(エヴァ・ガードナーは踊りは得意ではなかったらしく、特訓で覚えたとか)

 

 










奔放な踊り子のシンデレラストーリーと、不倫の末の殺害という、どうしようもなく俗っぽいストーリーですが、それが全くそうした下品さを感じさせないのは、『イヴの総て』や『三人の妻への手紙』など女性の映画を撮ってきたマンキーウィッツの巧みさによるところも大きいのですが、エヴァ・ガードナーの絶頂期の存在感によるところが大きいでしょう。

 

やや遅咲きではありますが、若さではなく成熟した魅力で活躍した数少ない女優です。

 

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