本日1月20日は、バーバラ・スタンウィックの没後34周年となります。

それを記念して、彼女の作品を紹介します。
(1907年7月16日生誕 - 1990年1月20日死没)

 

バーバラ・スタンウィック

  • ニューヨークに生まれ、年の離れた姉に育てられる。
  • 1927年に映画デビュー以降どんな役柄でもこなせる女優として活躍。
  • 『ステラ・ダラス』から始まって『教授と美女』『深夜の告白』『私は殺される』でアカデミー主演賞にノミネートされるが、いずれも無冠に終わっている。
  • 1965年からはTVシリーズのプロデューサーとしても活躍。

 

『レディ・イヴ』(1941)

監督 プレストン・スタージェス
共演 ヘンリー・フォンダ、チャールズ・コバーン
撮影 ヴィクター・ミルナー

 

【あらすじ】

蛇にしか興味のないチャーリーは南米での長い実地研究を終えて帰路につくが、彼が大ビール会社の跡取りと知った船の独身女性客から注目を一身に浴びて閉口ぎみ。
そこへコンビの詐欺師親子、大佐ことハリントンと娘ジーンは彼から大金を巻き上げようと、腕によりをかけるが、そんな彼女に一目惚れのチャーリーもまんざらではない様子。
しかし、パーサーの廻した手配写真に2人の想いは露と消され、双方、傷心を抱え船を降りる…



この映画は、スクリューボールコメディの傑作の1つと数えられています。

スクリューボールコメディでは、お笑い芸人が面白いことを言ったり、顔芸やギャグを披露するわけではありません。
容姿端麗な美男美女が、荒唐無稽なストーリーを涼しい顔で演じるところにおかしみがあるのです。

私たちは、美男美女のの図々しさ、厚顔無恥さ、堂々した態度に、爽快さを覚えます。

私たちが熱狂する芸術作品とは、強さを誇るものであるべきで、下品さや卑屈さとは無縁であるべきです。



この映画ではヘンリー・フォンダが何度も転びます。
パーティでは、そのたびにイヴニングドレスコートを汚してしまい、父親から叱責されます。

このおかしみはスラップスティック風のアクションの面白さというより、
あの辛気臭い顔のヘンリー・フォンダが、バスター・キートンばりに、もんどりうって倒れることの面白さです。

そこにはお約束や予定調和がなく、過剰さだけがあります。

そして、一度目はバーバラ・スタンウィックが足を引っ掛けることでの転んでしまうわけであって、それを涼しい顔でやってのけるバーバラ・スタンウィックの大胆さにも私たちは笑ってしまいます。


それは、何よりバーバラ・スタンウィックがいかにも面白いことをやってやろうという企みが一切ないことに由来しています。

すなわち、登場したときのバーバラ・スタンウィックは、シックなイブニングドレスをまとった、クールビューティとして登場していて、そんな荒唐無稽なギャグなどやりそうもないのです。

そのくせ、近くを通りかかるヘンリー・フォンダにすっと足を出して、すっころばせるのです。



事程左様に、バーバラ・スタンウィックは何よりも、シックなクールビューティであり、その彼女が女詐欺師として、父親のチャールズ・コバーンと組んで、エレガントな詐術(トランプと恋と)を、富豪の息子であるヘンリー・フォンダに船上でしかける話で、それだけで映画は成立します。

エレガンスとは、ここでは、余裕たっぷりであることを指します。


なお、映画は後半さらに荒唐無稽な展開をします。
婚約したはずの2人の初夜が、延々と引き延ばされるのです。
ここでは敢えて触れませんが、こんなご都合主義はないだろう、というほどの結末です。

ハリウッドクラシックのコメディでは、シックな美男美女が出てくるだけでなく、それが素晴らしいバイプレーヤーたちと共に、荒唐無稽なストーリーを展開して、私たちを抱腹絶倒させるのです。

 





 
















 

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