本日3月16日はビーブ・ダニエルズの没後53周年です。
(1901年1月14日 - 1971年3月16日, 70歳没)
それを記念して、ビーブ・ダニエルズの作品をご紹介します。

 

『四十二番街』(1933)
監督 ロイド・ベーコン
共演 ジョージ・ブレント、ワーナー・バクスター、ルビー・キーラー、ジンジャー・ロジャース
振付 バズビー・バークレー

【あらすじ】
ブロードウェイの大物製作コンビが新作に乗り出すという噂で町は持ちきり。
演出はジュリアン・マーシュで、財産をウォール街につぎ込んで身心とも疲れ果てた彼は、これを遺作にと張り切っている。
主演は、スポンサーのデュラン氏の依頼で彼ご執心のスター、ドロシー・ブロック。
彼女にはよりの戻りかかったかつてのパートナーのパットがいたがヤクザを雇って彼にドロシーに近づかないように脅しをかける…

 


ビーブ・ダニエルズは、テキサス州ダラス出身。日本では、ビービー・ダニエルズとも呼ばれます。
幼年時代にロサンゼルスに一家で移住。4歳から子役として活動。
セシル・B・デミルに引き抜かれ、1919年にパラマウント社と契約。
1929年、トーキーになるとRKO社へ移り、初めてのトーキー作品でミュージカルの『リオ・リタ』が大ヒット。
1935年にハリウッドを離れイギリスへ渡った。

 

私たちは、サイレント期の女優たちのDVDをほとんど入手できません。
無論、映画館でもほとんど観る機会はありません。

リリアン・ギッシュとメアリー・ピックフォードあたりは1~2本は観れるかもしれません。
しかし、ポーラ・ネグリ、ルイーズ・ブルックスとなると、1本入手できるかどうか。

ルイーズ・ブルックスは、大岡昇平が『ルイーズ・ブルックスと「ルル」』という長い論考があり、日本人においては、かなり重要な存在なのに、『ルル』も『港々に女あり』も入手できません。

無論、ストリーミングサービスで観ればいいという立場もあると思うのですが、YouTubeにアップされているようなものは、画質が悪いものが多く、観る気がしません。


さて、ビーブ・ダニエルズは、淀川長治によると以下のように日本でも大人気だったのにも、かかわらず、全盛期の作品はほとんど観ることができません。

 

フラッパーによし、メロドラマによしの彼女、『月の囁き』では貧しい女(ビーブ)が富豪夫人(ニタ・ナルデイ)に上流社会の手ほどきを受ける。
女、女、女、ビーブは爆笑に悲しみに皮肉に色鮮やかに演じ分け、昭和はじめの洋画ファンはビーブといえば封切り日に駆けつけた。
ひところはビーブだベベだビービーだとその呼び名で日本のファンが騒ぎまわった。

 

さて、この『四十二番街』は、ビーブ・ダニエルズの最盛期は過ぎ、夫であるベン・ライオンと共に、イギリスへ渡る直前の映画です。

パラマウント女優と知られる彼女が、ワーナーブラザーズの作品に出ています。
ここでの32歳の彼女は、大スターのオーラがあり、アップに耐えうる美しさをもっています。

 













 


ところで、この作品では、何と言ってもバズビー・バークレーの振付が見ものです。

大量のダンサーたちを幾何学模様に配置するバズビー・バークレーの振付は、1930年代前半ならではです。(その後、そうした幾何学的な陶酔はなくなります)
思えば、かつてのミュージカルの演出は大胆であったのです。





そして、ビーブ・ダニエルズは、ミュージカルの大御所女優として登場するのですが、痴話げんかにより、本番前夜に足を捻挫して、次世代であるルビー・キーラーに主役の座から外れることになります。

そして、かのジンジャー・ロジャースも登場しており、「なんでもやる受ける女」という蔑称を受けながら、この時ばかりは、彼女もルビー・キーラーに主役の座を譲る曲本の妙も味わえます。

「何年もチャンスを待っていた私が役を譲るの 間違いない娘よ」





そこに、ワーナー・バクスターの苦悩が重ね合わせられつつも、たったの86分で終わるのは、さすがハリウッド黄金期です。

 

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