4月5日のベティ・デイヴィスの生誕116周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1908年4月5日生誕 - 1989年10月6日死没)

 

『何がジェーンに起ったか?』(1962)
監督 ロバート・アルドリッチ
撮影 アーネスト・ホーラー
共演 ジョーン・クロフォード

【あらすじ】
古い屋敷に一組の姉妹ブランチとジェーンが暮らしていた。
ジェーンは可愛らしい名子役で一世を風靡したが、成長してからは仕事も無く、美貌のブランチの下で鬱屈した生活を送っていたのだった。
そんなある日、ブランチが事故で半身の自由を失ってしまう。
立場の逆転したジェーンは、押え付けられていた鬱憤を、陰湿ないじめで晴らそうとする。
やがてブランチは、ジェーンのもとから逃げ出そうとするのだが……

 


ひょっとしたら、『イヴの総て』と並んで、ベティ・デイヴィスの最も有名な作品かもしれません。

この映画は、クラシックなサイコホラーとして、あるいは、不気味な一軒家を舞台としていることからも、一種のゴシックホラーとして、カルト的な名作として受け入れられています。
(監督はベティ・デイヴィスの『ふるえて眠れ』と同様にロバート・アルドリッチです)


アカデミー賞では、5つの部門にノミネートされ、衣裳デザイン賞(白黒部門)を受賞しています。

ベティ・デイヴィスについては、その醜悪なメイク --- サイレント期の映画女優リリアン・ギッシュのパロディのような ---が、人々の記憶に残っているでしょう。

 




















この映画は、最後にどんでん返しが用意されています。

 

売れっ子スターである姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)に対して、妹のジェーン(ベティ・デイヴィス)が嫉妬し、半身不随にさせ、後年、虐待の限りをつくすという話でありますが、実はそうではなかったのです。


ここからはネタバレですが、ブランチが半身不随になった事故とは、ジェーンの仕業ではなく、ブランチの自業自得であったことが、最後にブランチから告白されるのです。
しかし、時すでに遅しで、ジェーンはすでに発狂しているという、救いのない結末を迎えます。


そうした陰鬱な話ではありますが、ラストシーン直前でベティ・デイヴィスが見せる美しさはどうしたことでしょう。

舞台は、一軒家からサンタモニカのビーチへと移っており、モノクロームの撮影のなかで、真っ白な砂浜でベティ・デイヴィスも真っ白のワンピースを着ています。

ベティ・デイヴィスは、ビーチのアイスクリーム屋へ行き、2人分のアイスクリームを頼みます。
そのとき、後ろには海が広がり、ベティ・デイヴィスのブロンドの髪を海風が乱します。
ベティ・デイヴィスのワンピースも風で揺れています。

その時に見せるベティ・デイヴィスのおだやかな顔の素晴らしさには、ベティ・デイヴィスの凄さを見せつけられた気がします。

 



なお、撮影監督は『風と共に去りぬ』のアーネスト・ホーラー。

ベティ・デイヴィスとは『追憶の女』以来20年ぶりの協働となります。

 


この作品は、Amazonプライムビデオで有料で配信されています。

 

 

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