本日7月8日はジューン・アリソンの没後18周年です。

(1917年10月7日生誕 - 2006年7月8日死没)

それを記念して、彼女の作品を紹介します。

 

『グレン・ミラー物語』(1954)

監督 アンソニー・マン

撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ

共演 ジェームズ・スチュワート

 

【あらすじ】

若きトロンボーン奏者、グレン・ミラーは常に新しいサウンドを目指していた。

名門楽団に参加したものの、編曲に専念するために退団。

彼の音楽に転機をもたらしたのは最愛なる妻ヘレンだった。

彼女の助言で自分の楽団を結成し、やがて空前の人気と名声を得る。

しかし第二次世界大戦が始まると空軍に志願入隊した…。

 

ジューン・アリソン / June Allyson 

  • 1917年10月7日 ニューヨーク州ブロンクスで生まれ。
  • 8歳のときに転落事故で負傷し、4年間治療。
  • 水泳療法で徐々に運動能力を取り戻し、ダンスを学ぶ。
  • 高校卒業後、ダンスコンテストに参加し、いくつかのミュージカル短編映画に出演。
  • 1938年 ブロードウェイデビュー。
  • その後、MGMと契約し、映画デビュー。
  • 2006年7月8日死去。

ジューン・アリソンは、グレタ・ガルボ、ジーン・ハーロウ、ノーマ・シアラー、グリア・ガースン、ジョーン・クロフォードを輩出した女優の王国MGMの女優です。

ジューン・アリソンの後には、ラナ・ターナー、エヴァ・ガードナー、ジュディ・ガーランド、ジャネット・リー、ピア・アンジェリ、エリザベス・テイラーが続きます。

なんという絢爛豪華な時代でしょうか。

 

ジューン・アリソンは、最も美しい声を持つ女優の1人だと思います。
ハスキーボイスと呼ばれますが、本当にしわがれている声ではありません。
ミュージカルにも出演しているから、歌唱も素晴らしく、映画での彼女の声は、セリフであっても耳に心地よく響きます。

この『グレンミラー物語』でのジューン・アリスンは歌を歌いません。
歌うのは、グレンミラーオーケストラのコーラス隊だったり、前線兵士慰問に登場するコーラスグループや歌手フランセス・ラングフォードだけです。

ジューン・アリソンは、ジェイムス・スチュワートのガールフレンドとして、良妻賢母として、経理係として、ジェイムス・スチュワートを見守ることが多いのですが、そのときに発せられる声が、高みを帯をわずかに含んだ低い声なのですが、これが実に魅力的です。

 




















同じく低い声で知られるローレン・バコールが、映画監督ハワード・ホークスに以下のように言われたと、ローレン・バコールの自伝『私一人』には書かれています。

 

女性は興奮したり感情がたかぶったりすると、つい甲高い声をはりあげるだろう。
ところで、この金切り声ってやつほど魅力のないものはないんだ。
わたしは、きみがそんな場面になっても声を上げずに低く抑えられるように発声の訓練をしておいてもらいたいんだよ

 


まさに、『グレンミラー物語』でのジューン・アリソンの声は、そうした甲高い声と対極にある声です。
物語のはじめの方で、ジェイムス・スチュワートの夜中の訪問に怒ったときでも、ジューン・アリソンはすぐに低い声に戻ります。
それが、単に声の低い女優であるだけでなく、彼女の円熟味のある佇まいと共鳴しあっているので、映画女優として実に魅力的であるのです。


ところで、この映画でジューン・アリソンは二度三度、手を首の裏へやり、頭をかしげます。

そのときの、ジューンの上目遣いの視線もまた実に魅力的です。

 






 

撮影監督は、グレタ・ガルボのほとんどの作品を担当したウィリアム・H・ダニエルズ。

監督のアンソニー・マンといい、撮影監督といい、まだハリウッドが崩壊しきっていない時期の最後の素晴らしさを感じることができます。



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