3月7日は、イタリアの伝説的な女優アンナ・マニャーニの生誕116周年です。
(1908年3月7日生誕-1973年9月26日死去, 65歳没) 
それを記念して、アンナ・マニャーニの作品を紹介しています。


ロッセリーニによるアンナ・マニャーニ作品は、『無防備都市』よりこちらの作品を挙げざるを得ません。

 

『アモーレ』(1948)
監督 ロベルト・ロッセリーニ
撮影 ロベール・ジュイヤール、 アルド・トンティ
共演 フェデリコ・フェリーニ

第1話「人間の声」
愛人と別れの電話をしている女の物語。

第2話「奇跡」
無垢な羊飼いの娘はふらりと目の前に現れた放浪者を聖ヨゼフだと思い込んでしまう。娘は彼のためにパンやワインを施す。
しかし、男は立ち去ってしまい、その後娘は妊娠が発覚する…

 

短篇2作からなる作品です。
第1話の「人間の声」は、男を愛する女。
第2話の「奇跡」は、神を愛する女。
いずれもが、アモーレ(愛)がテーマとなっています。


第2話の「奇跡」は、神の奇跡がテーマですが、ドライヤーの『奇跡』とは全く別の物語です。

ドライヤーの『奇跡』は、死者が生き返るという荒唐無稽なフィクションをあっけらかんと実現してしまった映画です。
しかし、ロッセリーニの『アモーレ』の「奇跡」は、そうしたフィクションはなく、極めて世俗的な物語です。
神の子を、アンナが身ごもったという話ではありません。
アンナを妊娠させたのは、おそらく神と勘違いした羊飼いによるものです。
しかし、アンナが羊飼い(フェリーニが出演)を神と思い込んでいるのです。
よって、女の狂気や妄想がこの物語の主題なのです。

しかし、ロッセリーニは、それをおどろおどろしい狂気や妄想として描くわけではありません。

アンナ・マニャーニという女優のドキュメンタリーとして撮っているだけなのです。
1960年代のゴダールが、アンナ・カリーナをドキュメンタリーとして撮ったように。


その意味で、この映画はアモーレ(愛)が主眼なのではく、「女」、いやアンナ・マニャーニが主眼なのです。

そのアンナ・マニャーニの素晴らしさは何と言うべきでしょうか。

ただただ、アンナ・マニャーニの存在に圧倒されます。
この映画はドキュメンタリーとして撮られているので、大事なのは演技がうまいとか下手とか言うことではないのです。
重要なのは、映画を生々しく生きる存在感なのです。

 























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