3月7日は、イタリアの伝説的な女優アンナ・マニャーニの生誕116周年です。
(1908年3月7日生誕-1973年9月26日死去, 65歳没) 
それを記念して、アンナ・マニャーニの作品を紹介します。

 

『われら女性』(1953) 第5話

監督 ルキノ・ヴィスコンティ
撮影 ガボール・ポガニー
脚本 チェーザレ・ザヴァッティーニ

 

【あらすじ】
女優アンナ・マニャーニは愛犬を連れてタクシーで劇場へ向かう。
タクシーを降りる際に、タクシーの運転手は、彼女の犬は「膝に乗らない犬」なので、と言って、割増料金1リラ分に要求し、アンナと言い争いになる…



オムニバスの中の1話の短篇コメディです。
あの貴族的かつ退廃的なヴィスコンティが喜劇映画を撮っていて、そしてその出来が長編物より遥かに素晴らしいと思います。


街の人々との和気あいあいとした会話が中心の、牧歌的な物語です。

 

アンナ・マニャーニは始終しゃべり続け、愛犬が小型犬であることを主張し、そんな必死なアンナ・マニャーニを、周囲の警察官や街の人たちが笑い、アンナ・マニャーニは更に憤慨します。


最後には、小型犬と子犬を運転手が間違えていたというオチがつき、アンナ・マニャーニが劇場へ遅れて到着し、で歌を披露して終わります。














ストーリーとしては、なんのケレン味もありません。
しかしながら、それでも、極上のコメディとして心が暖まる思いがします。

それは、この作品が映画としての力をもっているからです。

ひょっとしら、ヴィスコンティがデビュー前に師事していたルノワールの影響かもしれません。
『ベニスに死す』や『ルートヴィッヒ』もいいですが、こういう職人芸のヴィスコンティも悪くありません。

 

無論、ヴィスコンティの意を汲んだ、アンナ・マニャーニの女優としての素晴らしさがあることは言うまでもありません。
 

淀川: そう、それから『われら女性』もよかったでしょう。喧嘩して、喧嘩して、犬持って、タクシー乗って喧嘩ばっかりするやつ。あれもよかったでしょう。
 

蓮責: 最後に劇場にかけつけて歌を歌うんですが、あの歌がまたすばらしい。〽月が美しくて……とかっていう、たわいない歌詞なんですが、あんなに美しいクローズアップは観たことがない。
 

山田:『われら女性』はオムニバス映画で、アンナ・マニャーニの出たのはルキノ・ヴィスコンティ監督でしたね。最後の第5話で、あの歌が映画そのもののフィナーレにびったりだった。

 







 

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