7月30日のクローデット・コルベールの没後28周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1903年9月13日生誕 - 1996年7月30日死去)

 

こちらの作品はAmazonプライムビデオで無料で視聴可能です。

 

 

 

『モホークの太鼓』(1939)
監督 ジョン・フォード

共演 ヘンリー・フォンダ

撮影 バート・グレノンほか

 

【あらすじ】

独立戦争がはじまった1770年。

アメリカ東部のモホーク渓谷に新居を構えた開拓民夫婦、ギルバートとラナ。

インディアンの襲撃、家の焼失、子供の流産……直面する幾多の苦難を、結婚したばかりの夫婦は互いを励ましあい、強い絆で乗り越えてゆく。

 

テクニカラーによる豪華絢爛な『風と共に去りぬ』(1939)と同年に公開されたテクニカラーの映画です。

監督はジョン・フォード。

ジョン・フォードは、同年に『駅馬車』で西部劇をハリウッドでヒットさせるのですが、同年に初のカラー(それもテクニカラー)で西部劇を撮りあげていて、多作かつ意欲的です。

 

インディアンとの戦いと聞いて、食指が動かない方もいると思います。

しかし、ジョン・フォードが演出するとなぜか、映画全体に躍動感や幸福感がみなぎります。

 

特に冒頭、クローデット・コルベールとヘンリー・フォンダが結婚し、モホークへと出発するくだりは、まさにそうした楽しさに満ち満ちております。

 

結婚式なんだから楽しいに決まっているだろうと思う方がいるかもしれません。

しかし、映画での結婚式でつまらない映像は沢山あるのです。

楽しいものにキャメラを向けただけでは、映像は楽しくはならないものなのです。

 

 

ところで、クローデット・コルベールは、左側からしか撮らせない女優として有名です。

『ビジョンズ・オブ・ライト』という撮影監督たちについてのドキュメンタリーでも、その逸話が語られています。

 

英語版wikipediaによるとクローデット・コルベールは「鼻の骨折による小さな隆起」のために、右側から撮らせたくなかったようです。

そのため、撮影に過度に敏感で、撮影監督を降板させるさせないで監督を大喧嘩をしたこともあるそうです。

(アナトール・リトヴァク監督『トヴァリッチ 』,1937。撮影監督チャールズ・ラング。)
 

実はその話を聞いて、コメディ女優なのにカメラ映りにそんなにも気を遣うのかと驚いたのですが、クローデット・コルベールはコメディ女優も出来るトップ女優だったわけで、別に驚くべきことではありません。

 

じっさい、この映画は彼女の初のカラー映画ですが、全く自然に映っております。

テクニカラーは肌色が美しく、まるでオーギュスト・ルノワールそのもののような豊潤な健康美に溢れるいます。

 

また、ジョン・フォードの映画に一貫して見られるとおり、白いエプロンや、白いストールを身にまとっており、

それが兵士たちの帰還を受け入れるときの服装として、実に印象的です。

他にも、レースの白、頭巾の白も同様です。

 


















 

例外的な右側からのショットです。

 


 

ところで、女優に限らないのですが、映画ではなぜ登場人物は画面の左半分に位置することが多いのでしょうか。

 

(ジュリア・ロバーツ『ノッティングヒルの恋人』)

 

無論、画面の真ん中にいれば、右にいることもあります。

しかしながら、たいていの映画は女優は画面の右側にいます。

雑誌の広告も同様です。

 

 

視界の左側は、脳の右脳が把握すると言います。

言うまでもなく右脳は、左脳に対して、感性が優位的です。

よって、イメージを強調する際には、画面の左の方が効果的なのかもしれません。

 

画面の左側にいる女優は、構図として視線を右の方に向けるため顔の右が強調されます。

とりわけ、ワイドスクリーン画面だとそうなります。

クローデット・コルベールが、活躍できたのは、当時スタンダードサイズが主流だったからかもしれません。

 

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