本日9月27日は、伝説的な女優クララ・ボウの没後58周年です。
(1905年7月29日生誕 - 1965年9月27日死去)

 

それを記念して、クララ・ボウの作品を紹介いたします。

 

クララ・ボウ / Clara Bow

  • 1905年 ニューヨーク市ブルックリンに生まれ。
  • 16歳の時に雑誌の美人コンテストで優勝し、翌年、映画デビュー。
  • 『酒』(1924年)で 初の主役になり、当時流行していた‟フラッパー”スタイルを代表する女優の1人として人気を博す。
  • パラマウント映画と契約し、『あれ(IT)』(1927年)が大ヒット。‟IT ”(イット)は、「セックスアピール」の意味。
  • 以後、‟It Girl ”(イッ ト・ガール)と呼ばれる。
  • その後スキャンダルにより、1933年に引退。

この作品はクララ・ボウの人気絶頂期の作品です:

 

『つばさ』(1927) ※第1回アカデミー賞作品賞

監督 ウィリアム・A・ウェルマン

共演 チャールズ・ロジャース

撮影 ハリー・ペリー

 

【あらすじ】

中西部の田舎町育ちのジャックは土地の富家の娘シルヴィアを恋するが、隣家のメアリーの彼への思幕に気付かなかった。

そして、シルヴィアは名家の御曹子デヴィッドと相思相愛の仲。

やがてアメリカ参戦。

奇しくも恋を競うこの好敵手同士が同じ飛行機隊に入った……

 

今回は作品には踏み込まず、クララの女優史における存在について、述べたいと思います。

赤毛の女優ということで、リタ・ヘイワ―ス、ニコール・キッドマン、エマ・ストーンに至る赤毛の系譜の源流に位置する女優です。

(なお、ベティ・ブープのモデルの1人です。もう1人はヘレン・ケーンと言われています)

 

また、セクシー女優の源流に位置する存在です。

  • セダ・バラ(1885年生まれ)
  • メイ・ウエスト(1893年生まれ)、ニタ・ナルディ(1894年生まれ)
  • クララ・ボウ(1905年生まれ)

以上のように更新されてきたハリウッドのセックスシンボルの第3世代です。
 
なお、
クララ・ボウの次は、以下のように続きます:

  • ジーン・ハーロウ(1911年生まれ)
  • ベティ・グレイブル(1916年生まれ)
  • ラナ・ターナー(1921年生まれ)
  • マリリン・モンロー(1926年生まれ)
  • ジェーン・マンスフィールド(1933年生まれ)

どこかおかしい。どこか馬鹿みたい。しかしどこか女っぱい。

しかしまた、どこかチャッカリ娘。

これがクララを売るパラマウントの狙いであった。

(淀川長治)

 

女性の髪は何よりもまず色彩によって性的な興奮ぶりを表現する。
これは映画が色彩を持つ以前からの鉄則だった。
最初のヴァンプ女優はセダ・バラにせよニタ・ナルディにせよ黒髪だった。
運命の女とか妖婦とかの映画的表現は、髪にとどまらず、瞳のくまどりの黒さ、口紅の濃いアクセントなど、黒さをきわだたせるものだったのである。
それが、クララ・ボウの出現によって、情熱の赤毛にとってかわられる。
彼女は自分の犬までを赤毛に染めたというが、20年代のこの流行は、30年代にいたってブロンド、それもスクリーンには白く映るほどのプラチナ・ブロンドにと推移する。

(蓮實重彦)

 











ところで、テイラー・スウィフトの最新作『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』の最後にその名も『クララ・ボウ』という曲が収められています。

クララ・ボウがアメリカ女優史の端緒にいるセックスシンボル的な存在であったこと、そして、その成功の絶頂からあっという間に没落してしまったことに、テイラーはインスパイアされたように思います。

 

この曲は、エンターテインメント業界の女性アイコンを囲む環境の厳しさについて歌っているように思いました。

歌詞の直訳だけ読んでもあまり分からないので、思い切って超意訳してみました。

 

超意訳:

 

レコード会社の大物との会話。まだ私が成功する前のこと...

 

大物「こうやって照明当てると、君はクララ・ボウやスティーヴィー・ニックスそっくり! こんな風にスターとして見いだされるなんて、想像できなかったでしょ?」
 

私「誇張するつもりはないけど... スターになれるたら、嬉しくて私死んじゃうわ。私の地元の人たちは、ニューヨークデビューなんて期待しちゃいなかったわ。」


大物「地元の街は偽物だけど、君は本物さ。神がかっているよ。新しい土地に移って、空気を吸おう。(煙も多いけど) サクセスを掴みなよ。成功は約束されているよ。夢は叶うよ。」

 

美しさとは、無限を要求する、人間を超えた何者かであって、まるで獣のよう。

 

さてさて、君たちガールズ、サクセスしたがっているようだけど、

君たちの美しさが開花したときに、業界の人たちはこんなこと教えてくれなかったでしょ。

 

君たちのように天使みたいな存在でいるのは「地獄のように大変だ」って。

ボリス・ジョンソンのあのセリフみたいに「しょうがない」って。
「夢なんて叶わない」って。

 

最近じゃ、業界の人たちは、こう言ってるみたいよ。
 

大物「こうやって照明当てると、君はテイラー・スウィフトそっくり! 彼女は実は欠点があるけど、君にはそれが無いし。夢は叶うよ。」

 

 


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