5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後41周年でした。
(1938年9月23日生誕 - 1982年5月29日死没)
それを記念して、ロミーの作品を紹介しています。

なお、昨年は没後40周年ということで、フランスでも日本でもレトロスペクティブが開催されました。


こちらの作品は、DVDの出ていない作品ですが、この作品が、ひょっとしたら、ロミーの最高傑作かもしれません。
じっさい、この作品で、ロミーがセザール賞で最優秀主演女優賞を二度目の受賞したのは、この映画でのロミーがあまりにも素晴らしいからでしょう。

 

『限りなく愛に燃えて』(1976)
監督 ピエール・グラニエ=ドフェール 
共演 フィリップ・ノワレ
撮影 ルド・トンティ
帽子 ジャン・バルテ

【あらすじ】
古代遺跡が白くまばゆいギリシャ、1936年8月。
マルゴ(ロミー・シュナイダー)は貴族出のイタリー外交官リコ(ウンベルト・オルシーニ)の夫人として、何不自由のない生活をしている。
夫婦とは名ばかりであり、夫はドーラ(デリア・ボッカルド)を愛人とし、マルゴも愛人ラウル(フィリップ・ノワレ)と関係していた。
折りしも、ギリシャはメタクサス軍事独裁政権により戒厳令下、連日赤狩りは続けられている。
ある暑い夜、窓からマルゴの部屋に共産革命家ミシェル(ヴィクトル・ラヌー)が飛び込んで来た。
粗野で逞しく澄んだ目の彼。マルゴの内で何かが燃えた。
ラウルの運転手として身を隠すミシェル。そんな彼の政治運動に手をかすマルゴ。
やがて、ギリシャの共産党組織は壊滅状態に追い込まれてき、ミシェルは国外への脱出を決意する。そして一緒に行くととりすがるマルゴ。
警察が網を張っているとも知らず、落ち合う場所を決めた2人は、運命の道行きを決行した--。

 


戦間期の女を演じることに長けたロミーが、縦横無尽にその帽子の魅力を披露しています。

監督は、ピエール・グラニエ=ドフェール。
『離愁』(1973)で、シックな黒なワンピースのロミーを感動的に映し出しました。

思えば、『離愁』も戦間期である1940年が舞台でした。
ナチスに追われるユダヤ人を演じたロミーは、ジャン=ルイ・トランティニャンとの悲恋を寡黙に演じました。
その黒いワンピース姿から、囚人服に身をやつしたロミーは忘れることはできません。


さて、その3年後に撮られた『限りなく愛に燃えて』では、再びロミーは1936年に、在ギリシアのイタリア人外交官の妻にして、実業家の愛人にして、共産党員の恋人になります。

そして、ロミーは『地獄の貴婦人』『華麗なる女銀行家』同様に、アールデコファッションを---とりわけ帽子---華麗に装うのです。

ここには注目したいところです。

(更なるロミーの帽子の美学については、別の機会に譲りたいと思います。質の悪いVHSしか手元にないため、その美しさを堪能できません・・・)

 



















なお、原題は「窓辺の女」です。

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