来る5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後42周年となります。
(1938年9月23日生誕 - 1982年5月29日死没)
それを記念して、ロミーの作品を年代順に紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)
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この作品は、ロミー・シュナイダーがスランプから脱したと言われる作品です。
『夏の夜の10時30分』(1966)
製作 ジュールス・ダッシン、アナトール・リトヴァク
監督 ジュールス・ダッシン
共演 メリナ・メルクーリ、ピーター・フィンチ
撮影 ガボール・ポガニー
原作 マルグリット・デュラス
【あらすじ】
殺人犯の捜査で、ホテルに足止めを喰った夫婦。
彼らの愛情はもはや冷え切っていた。
ある夜、妻は、隠れていた殺人犯を発見する。
殺人犯が妻と愛人を殺したと知った彼女は、彼をかくまい、国境へ逃亡させようとする……。
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マルグリット・デュラス原作のこの作品は、夫婦と旅に同行する女との三角関係です。
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主役は妻役のメリナ・メルクーリなのですが、彼女が疲労したアルコール中毒の中年女性を演じているため、
不倫相手の女を演じるロミーがその美しさにより、明確なコントラストが生じている作品です。
メリナ・メルクーリは、自分がぶさまな中年女性を演じるが、美しさを保ってくれるようにと、ロミーに懇願したそうです。
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冒頭、暗闇の道を駆け抜ける車内のロミーとフィンチ。ロミーの浮かび上がる白さ。
髪の毛をアップにした顔。その表情の繊細な動き。
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ここでは取り上げませんが、メリナ・メルクーリとのレズビアン的なシーンもあり、
天衣無縫な華麗さで、夫婦間を渡り歩く女性を軽やかに演じています。
シシー以来のはまり役だったかもしれません。
なお、淀川長治はこの『夏の夜の10時30分』をロミーの代表作として挙げています。
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