4月10日は、デルフィーヌ・セイリグの生誕92周年でした。
(1932年4月10日生誕 - 1990年10年15日死没)
それを記念して、彼女の作品を紹介しています。

 

『夜霧の恋人たち』(1968)
監督 フランソワ・トリュフォー
共演 ジャン=ピエール・レオ、クロード・ジャド 
撮影 ドーニス・クレルバル


【あらすじ】

志願して兵役に就いたアントワーヌだが、素行不良で退役。
恋人クリスティーヌの父の紹介でホテルの夜勤フロントとなるが、浮気の女性客の部屋に夫を入れてしまいクビに。
私立探偵の策略に引っかかったわけだが、彼に同情され、探偵事務所に採用された。
ところがここでも失敗を繰り返し、ようやくうまく行きかけた、店員に化けての靴屋の主人の周辺調査で、こともあろうに依頼人の妻にのぼせてしまう。


トリュフォーの自伝的な作品群「アントワーヌ・ドワネル」ものの作品の1つです。

デルフィーヌはここで、靴屋のマダムとして登場します。

 

『去年マリエンバードで』の冷たさとは、うって変わって、デルフィーヌのブルジョワ的な優雅な存在感が、トリュフォーの作品とは思えないほどです。

トリュフォーの作品にあって、女優がこうしたゴージャスさを示しているのは、『終電車』のドヌーヴくらいでしょうか。


プラチナブロンドと、白いファーやジャケットという白と金を基調とした色使いがデルフィーヌを美しく彩ります。

白と金という色彩は、いかにもフランス的と言えましょう。





 

ここでの、デルフィーヌの優雅さは、その微笑にあります。

ランチどきに、靴屋の夫婦の家に来たジャン=ピエール・レオは、デルフィーヌの前で緊張をしているのですが、デルフィーヌは、にっこり笑って、チーズやコーヒーを差し出します。

あまりに貫録たっぷりのマダムっぷりに、レオはたじろぎ、「はい、マダム」というべきところを「はい、ムッシュ」と口走り、羞恥心で、夫婦の家を飛び出すのです。

 

 

その微笑は、ブニュエルの『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』に引き継がれます。

 

パリの街を舞台とした、いかにもヌーヴェル・ヴァーグ的な作品ですが、ハリウッドのソフィスティケイティッドコメディを想起させるような軽やかさがあるのは、こうしたデルフィーヌの存在がもたらす、コメディ的でハッピーな展開によります。

 






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