来る3月2日は、ジェニファー・ジョーンズの生誕105周年です。
(1919年3月2日 - 2009年12月17日)
それを記念して、ジェニファー・ジョーンズの作品を紹介しています。

 

『小間使』(1946)
監督 エルンスト・ルビッチ

共演 シャルル・ボワイエ

撮影 ジョセフ・ラシェル


【あらすじ】

時は1930年代。

ナチスの脅威のため、英国に亡命したチェコ人のベルンスキ教授は、世間知らずで風変わりな小間使いクルーニーと出会い、彼女に好感を抱く。


ハリウッドNo.1のコメディ監督のルビッチの遺作です。

 

ルビッチの晩年は、パラマウントではなく、20世紀フォックスに移っています。

ルビッチはフォックスで『天国は待ってくれる』でジーン・ティアニーをこの上なく、美しく演出し、そして続くこの作品では、『聖処女』でデビューしたばかりのジェニファー・ジョーンズを起用しています。

 

『聖処女』では、ルルドの奇跡に立ち会ったフランスの田舎娘を演じたジェニファーは、ここでも小間使役です。

あろうことか、配管工事をやるという役どころです。

 

しかし、シャルル・ボワイエというハリウッドきっての粋な男優と共演していることもあり、野暮ったさはありません。

ルビッチは、やはりどこまでも粋であり、ソフィスティケイティッド・コメディの巨匠なのです。

 

 

彼女の太い眉と黒い髪、そして白いブラウスやエプロン、そして帽子が、乱れたり外されたりするときに、上質なエロティシズムが流れます。
1つ間違えると下品になるようなコメディなのですが、ルビッチは絶対にその一線を越えないようにしています。
(ストッキングを脱ぐシーンも、キャメラの位置がちょっと違ったらアウトです)

 











素晴らしいのはラストシーンです。

 

ボワイエと結ばれたジェニファーが、街角のショウウィンドウの前で卒倒します。

しかし、次のシーンでは、それが、彼女が妊娠したための卒倒であったことが分かり、幸せに子供を産み育てていることが暗示されていて、心温まるエンディングとなり、それがすべてセリフ無しで画面だけで説明されているのです。

 

これがルビッチの遺作の最後のショットとなろうとは・・・
 

 

この作品は、抱腹絶倒のコメディを立て続けに作り続けていた全盛期のルビッチタッチ全開ではありませんが、

イギリスの上流階級や中産階級を皮肉った、軽やかな小品に仕上がっています。

 

ギャグや大がかりな仕掛けがないのですが、上質な落語のように、大人のために、穏やかな笑いを提供する作品となっております。
ジェニファーについてではなく、ルビッチ論になってしまいました。

 







 

 

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