来る5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後42周年となります。
(1938年9月23日生誕 - 1982年5月29日死没)

それを記念して、ロミーの作品を年代順に紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)

こちらは、昨年5月18日に逝去したヘルムート・バーガーとの共演作となります。

(1944年5月29日生誕 - 2023年5月18日死没)

 

『ルートヴィヒ 完全復元版』(1972)
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
共演 ヘルムート・バーガー
撮影 アルマンド・ナンヌッツィ

【あらすじ】
19世紀、18歳でバイエルン国王に即位したルートヴィヒ2世は音楽家ワーグナーに傾倒し、国の予算を危険にさらすほどの援助を施す。
従姉のエリザベート皇后に恋い焦がれるもその恋は叶わず、彼女の妹ゾフィーと婚約するもこれを破棄。
さらに戦争を嫌った彼は前線に弟のオットーを送り出すもののその弟は帰国後、精神を病んでしまう。
数々の苦渋に苛まれた彼はいよいよ厭世的になり、美男の従僕たちとの退廃的な暮らしに耽溺。
国王の役目を果たさないことに業を煮やした官僚たちは、彼から王位を引きはがそうと画策し始める……。

 

ロミーがかのエリザベート皇后役を演じています。
彼女のキャリアの出発点である、あのシシー=エリザベート役を再び演じることになろうとは。








そして、監督はヴィスコンティで『哀れ彼女は娼婦』(舞台、1961), 『ボッカチオ'70』(1962)以来10年ぶりです。


ロミーが、王族の役を演じるのはシシーや『恋ひとすじに』以来でしょうか。
ロミーは王族の役が似合うというよりも、王族階級に特徴的な帽子が似合うように思います。

やや丸みのある小顔に、帽子がちょこんと乗っているのが、ロミー以外に似合う女優はいないように思います。







ガルボやバーグマン、あるいはドヌーヴあたりは、つばの広い帽子が似合っています。
それは、蝶や鳥のような天上的な生き物のイメージを想起させるからでしょうか。
(『ブロンド・ヴィナス』のディートリッヒなどは、実にアールヌーヴォー風の装飾的な帽子をかぶっていますが、そうした美学的な装飾性よりも、瞳を見せたり隠したりする揺らぎを映画にもたらしていました。)



ここでのロミーの帽子は、黒目のものが多く、栗色の髪に乗せられ、装飾的な印象が希薄です。












しかし、この黒い帽子(とりわけシルクハット)は、カラー映画では珍しく、美しい黒みとして、記憶されるべきでしょう。

カラー映画は、ある時期からテレビでの放映を想定し、黒を排除していきます。
明るすぎる照明で撮られたテレビドラマ同様に、映画も鮮やかな色ばかりが強調されていくのです。

現代の幼児的な文化は、まさに黒の欠如と言えましょう。

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