来る5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後42周年となります。
(1938年9月23日生誕 - 1982年5月29日死没)
それを記念して、ロミーの作品を年代順に紹介いたします。

(以前の投稿の再掲となります)

なお、2022年は没後40周年ということで、フランスでも日本でもレトロスペクティブが開催されました。

 

『恋ひとすじに』(1958)
監督 エール・ガスパール=ユイ
共演 アラン・ドロン、ミシュリーヌ・プレール
   ジャン=クロード・ブリアリ
撮影 クリスチャン・マトラ ※Eastman Color


【あらすじ】
1906年、ウィーン。ハンサムな若い少尉フランツは、男爵夫人のレナとの一年越しになる不貞関係を重荷に感じ始めていた。ある晩、友人のテオ中尉と一緒に出かけた酒場で、フランツは歌手志望の美しい娘・クリスチーヌに出会う。
彼女の純真さに心奪われたフランツは、レナとの別離を決意。
だが、レナとの関係が夫である男爵の知るところとなり…。

 

ロミーとアラン・ドロンとの出会いの映画です。

お互いに共通の言語を知らないのにもかかわらず、この映画のあと、ロミーがドイツを離れ、アラン・ドロンと同棲し、婚約に至ります。

 

ロミーの自伝では、出会いは最悪だったし、アラン・ドロンは”Ich Liebe Dich”しか喋らなくて閉口したとあります。

ウィーンロケが終わり、アラン・ドロンがパリへ帰ったあと、ロミーは号泣し、翌日ケルンに行く予定を飛ばして、パリへ旅立ったそうです。

それは、母親マグダからの独立の一歩でもあったそうです。

その後、ロミーはドイツ映画界から追放されるのですが、それを救ったのがヴィスコンティだった、と。

 

※とはいえ、多少誇張があり、その後もドイツ映画に数本出演しています。

 

そうしたゴシップはさておき、このイーストマンカラーで撮られたフランス映画は、ルノワールの『恋多き女』には及びませんが、絢爛豪華で、視覚的な快楽に溢れた佳作です。

 

映画とは、本来、美男美女を観に行くものであった、というのことを思い出せます。

それは、デビュー直後の美男子アラン・ドロンは言うまでもありませんが、ジャン=クロード・ブリアリの軽妙さも魅力です。

女優も、ロミーだけでなく、レナ役のミシュリーヌ・プレールも妖艶です。

 








しかし、それにしても、ウィーンを舞台にした、他愛もない悲恋物語での、ロミーの存在感たるや。

20歳にもかかわらず、はっきりあどけなさを残しながら、しかし、アラン・ドロンとの恋に心を踊らせるロミーの表情、衣裳は、実に可憐です。

正面からのショットより、横からのショットが実に映画的に存在感があります。


 










また、やや上目遣いの視線や、目の動きも実に魅力的です。





 

 

 

 

 


ラストシーンはふと「マイヤーリング事件」を思い出させてしまいます。

「プリンセスシシー」としてのロミーが死んだと考えるのは、いかにも気を衒った解釈論のようで、私の好みではありませんが。





なお、この作品は、母マグダの主演作品『恋愛三昧』(1933)のリメイクとなります。

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