来る3月22日はファニー・アルダンの75歳の誕生日です。
(1949年3月22日、仏ソミュール生まれ)
それを記念して、アルダンの作品をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、アルダン+トリュフォーの最後の作品です。

 

『日曜日が待ち遠しい!』(1982)
監督 フランソワ・トリュフォー 
撮影 ネストール・アルメンドロス他
共演 ジャン=ルイ・トランティニャン

【あらすじ】
不動産会社の秘書であるバルバラは、殺人の疑惑をかけられた上司を助けるべく、にわか探偵となって事件の解明に乗り出す。

 

『隣の女』に続いて、アルダンと恋愛関係にあったのトリュフォーが監督した、トリュフォーの遺作です。


モノクロームのこのフィルムは、素晴らしい撮影によって撮られています。
撮影監督は、ネストール・アルメンドロス。
トリュフォー作品では『野性の少年』『アデル恋の物語』『恋愛日記』『終電車』に続いての撮影となります。
トランティニャンを使っていることから、モノクロームの傑作『モード家の一夜』を思い出させます。
トリュフォー最後の作品と思えない小品です。


この作品が
アルダンとトリュフォーの愛の映画であることが既に語られているので、ここに引用します。

 

この作品は、彼の最後のヒロインであり恋人である女優、ファニー・アルダンのために企画されたトリュフォーの最後の愛の贈り物であり置土産であったのである。それにこたえて、ファニー・アルダンも、『隣の女』の暗く重苦しい悲劇的なムードから完全に抜けきって、まさにキャサリン・ヘプバーンのように―― ハワード・ホークス監督『赤ちゃん教育』やジョージ・キューカー監督『フィラデルフィア物語』)のキャサリン・ヘツプバーンのように――敏捷に、勇ましく、愉快に、はつらつと演じている。
(山田宏一)

 





 

地下室にこもりきりのジャン=ルイ・トランティニャンが採光換気窓のくもリガラスごしに横切る歩行者――もちろん、女たち――の脚にすっかり見惚れているので、ファニー・アルダンはいつたん外に出てから、素知らぬふりをして、その地下室の採光換気窓の前を行き来して、彼女の脚を見せるのだ!(...)画面からは、ただ、女のいたずらっぽい歓びが伝わってくる。私たちは男の欲望ではなく、女の生理のくすぐったそうなゆらぎに同化するのだ。
(山田宏一)





 

二人は愛し合っているどころか、何かといさかいが絶えず、じゃあ、お前はクビだ、ええ、やめますとも、といった関係にある。そんな彼らが、あくまで対立しあったまま、警察の目を逃れつつ犯人をつきとめるという題材は、ヒッチコック的でもあり、ハワード・ホークス的でもある。とりわけ、その協力的妨害というか、妨害的協力というか、とにかく喧嘩している当の相手を救ってしまうファニー・アルダンは、ホークスの『赤ちゃん教育』のキャサリン・ヘップバーンを思わせて何とも痛快だ。(...)それがトリュフォーのいう軽さという奴なのだ。
(蓮實重彦)





自分の愛する女優を、遺作に起用しているというだけで、ふと胸を打つ映画です。




















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