2月5日は、シャーロット・ランプリングの78歳の誕生日でした。
それを記念してシャーロットの作品を紹介しています。


今日ご紹介するのは、中年期のシャーロットの秀作です。

 

『まぼろし』(2001)
監督 フランソワ・オゾン
共演 ブリュノ・クレメール
撮影 アントワーヌ・エベルレ、ジャンヌ・ラポワリー


【あらすじ】
マリーとジャンは結婚して25年になる50代の夫婦。
子どもはいないが幸せな生活を送っている。
毎年夏になると、仏ランド地方の別荘で過ごしていた。今年も同じようにバカンスを楽しみに来た。
昼間、マリーが浜辺でうたた寝をしている間、ジャンは海に泳ぎに行く。
目を覚ましたマリーは、ジャンがまだ海から戻っていないことに気づく。気を揉みながらも平静を装うマリー。しかし、不安は現実のものとなってしまう…。

 

フランソワ・オゾンとの第1作です。

この作品に後に、『スイミング・プール』(2003)、『エンジェル』(2009)で、シャルロットがオゾン監督と更にもう2作撮ることになります。
共演は『新・メグレ警視』のブリュノ・クレメールです。


オゾンは、ドヌーヴとも2作品撮っています(『8人の女たち』(2002), 『しあわせの雨傘』(2010))。
ただし、ドヌーヴ作品で見られる過度の技巧や、気を衒った美的映像は、この作品ではあまり見られません。
オゾンは55歳のシャーロットをこの上なく魅力的に撮っています。


笑顔の素晴らしい女優として、ジャンヌ・モローに並んで、シャーロットが挙げられるでしょう。
普段の表情が、いわゆる美人とは違うこともありますが、破顔一笑の笑みにエレガンスを感じます。

 











エレガンスの定義としては、柔らかさであり、大袈裟でないことが挙げられるでしょう。
喜怒哀楽の程度が甚だしくないこと。
抑制があること。
幸福や不幸に対しても、まずは受け止めるという態度と言えましょう。

 

物語はただちにアントニオーニの『情事』を連想させるだろう。

画面のクールな感触にもアントニオーニに通じるものがある。

だが、オゾンの映像はイタリアの巨匠よりさらに人間的感情を排除している。

森の木々や海の砂やプールの水のほうが、人間よりも官能的な艶を湛えているのである。

その事物の艶の陰に隠れて、人間の内面や感情は底知れぬ不可知の間に沈むほかない。

そんな世界観が、鼻持ちならぬ唯美主義に転落するぎりぎりの瀬戸際で、恐ろしいほど美しく結晶している。
(中条省平)

 

 











第2幕の撮影は、かのジャンヌ・ラポワリー。

アンドレ・テシネや、オゾンの撮影監督を務め、セザール賞の最優秀撮影監督賞は3回もノミネートされています。
キャロリーヌ・シャンプティエと並ぶ、フランスの女性撮影監督です。


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