2月5日は、シャーロット・ランプリングの78歳の誕生日でした。
それを記念してシャーロットの作品を紹介しています。


今日ご紹介するのは、シャーロット36歳の作品です。

 

『評決』(1982)
監督 シドニー・ルメット
共演 ポール・ニューマン
撮影 アンジェイ・バートコウィアク

【あらすじ】
主人公ギャルビンは新聞の死亡欄から裁判になりそうな事件を見つけては、葬儀に紛れ込んで依頼を受けようとするまでに落魄れた毎日を送っていた。
そこに医療ミスで植物人間にされた患者の弁護の仕事がやってくる。
始めは金になりそうと言うだけで引き受けたが、調査を進める内に再び弁護士魂に火が点り、法廷に立ち上がるギャルビンだったが……。

 

ミステリアスという言葉が実にフィットする女を、シャーロットを演じています。







以下、ネタバレになりますが、ポール・ニューマンの味方かと思った女が実は敵のスパイであったわけです。
敵のスパイであることを、言葉でイチイチで説明しないところが、映画的な語りで悪くない仕上がりになっています。

怒ったポール・ニューマンが無言殴りつけ、それ以降シャーロットとの会話は一切この映画にはありません。
そして、その決裂が安易に和解に至らず、余韻のある結末となっています。

確かにスパイではあるのですが、ラストシーンでシャーロットは錯乱状態であることが短く映されます。

シャーロットは、単なるスパイではないのです。
でなければ、裁判前日にシャーロットがポールの弱腰を手厳しく叱咤していたことと辻褄が合わないのです。

この物語の役としては、ポール・ニューマンよりも人間的な深みがあるのは、シャーロットの方かもしれません。




さて、シャーロットの着る服は、というか、シャーロットの服の着方は、印象に残ります。

例えば、白く薄いVネックセーターですが、慎ましいネックレスの下には、白い胸元を覗かせるのですが、飾り気が
あまりにもありません。
しかし、貧相であったり、女性らしさを一切欠いていたりするわけでもありません。
薄い白いセーターが、逆に生々しく映るのです。

それは、同年代のカトリーヌ・ドヌーヴ(シャーロットより3歳年上)と対照的です。

思えば、ドヌーヴは、ほとんど胸元を開けることは無かった気がします。

(お姫様役のみ例外的に胸元は見えます)

また、ドヌーヴのデコルテの美しさを感じたことも少なかったように思います。
(あの『哀しみのトリスターナ』の問題のシーンでも、ドヌーヴのデコルテは殆ど見えません)

多くの場合、サンローランの華麗な衣裳が彼女の上半身を包み込んでいるのです。

 






その意味で、シャーロットは、映画界のミューズとしては、かなり異質です。

 

余談ですが、ふとパティ・スミスや、P.J.ハーヴェイなどのロックミュージシャンを思い出してしまいます。
彼女たちの飾り気のなさや生々しさは、シャーロットに通じるものを感じます。
※すみません。女優論から遠ざかってしまいました。

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