2月2日のモニカ・ヴィッティの没後2周年を記念し、モニカ・ヴィッティの作品を紹介しています。
(1931年11月3日生誕-2022年2月2日逝去、90歳)
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本日は、モニカの主演作品で、アントニオーニ作品以外の作品を、紹介いたします。
『ザ・スカーレット・レディー』(1967)
監督 ジャン・ヴァレール
共演 モーリス・ロネ、ロベール・オッセン
撮影 カルロ・ディ・パルマ
衣裳 クリスチャン=ディオール
【あらすじ】
30代のエヴァは両親を亡くし、フランスのリビエラにある香水工場を継ぐ。
ビジネスのことは何も知らない彼女は、恋人のジュリアンに経営を託したが、彼は経営を失敗し、突然彼女の元を去ってしまう。
絶望したエヴァはパリに行き、ヒルトンホテルに居を構える。
彼女は8日間、ジュリアンを殺すか自殺するか考える生活を送ることを決意する。
そんなときに、エヴァはフランソワと出会うのだが…
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悲喜劇というのでしょうか、悲劇と喜劇が混ざりあった映画です。
アントニオーニに比べると相当に軽い仕上がりですが、それはそれで悪くありません。
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モニカは自殺を考える女として登場し、常に死を考えているのですが、
最後の持ち金を散財して、パリで豪遊をしているため、ときに恍惚的な表情をしながらも、ときに絶望の表情を見せます。
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さて、この映画の魅力は何と言っても、衣裳のクリスチャン=ディオールです。
モニカの、アントニオーニ作品は、イタリア映画とはいえ、あまりにも空気は乾ききっており、たとえ、マストロヤンニがいようと、アラン・ドロンがいようと、そこにはハイブランドが入り込むような華麗さはなかったのですが、この映画では、カラー映画であることもあり、世紀の美女モニカ・ヴィッティが、ディオールをまとうことになります。
それはあたかも、
- ジャンヌ・モロー&ピエール・カルダン、
- デルフィーヌ・セイリグ&シャネル、
- カトリーヌ・ドヌーヴ&サンローラン
と言った、女優とハイブランドとの協働に対抗しているのかもしれません。
モニカのレア作品としてご紹介します。
※なお、このDVDは日本版は出ておりません。
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