本日2月2日のモニカ・ヴィッティの没後2周年を記念し、モニカ・ヴィッティの作品を紹介しています。
(1931年11月3日生誕-2022年2月2日逝去、90歳)


本日は、モニカの隠れた傑作で、アントニオーニ作品とまるで違うスパイアクション映画です。

 

『唇からナイフ』(1966)
監督 ジョセフ・ロージー
共演 ダーク・ボガード
撮影 ジャック・ヒルデヤード
美術 リチャード・マクドナルド

【あらすじ】
イギリス政府は、中近東・マサラ王国の石油採掘権と引き換えに、マサラ国王へ5千万ポンドのダイヤを贈る計画を進めていた。
しかし、何者かがダイヤを狙っていることを知ったイギリス政府は、引退した女泥棒モデスティ・ブレイズに真相究明を依頼。
モデスティはかつての相棒ウィリーと手を組み、謎の組織に立ち向かうが……。

 


モニカとアントニオーニとの4つの連作 ---『情事』(1960)、『夜』(1961)、『太陽はひとりぼっち』(1962)、『赤い砂漠』(1963)--- は、「愛の不毛」を描いた作品により、世界映画史にその名前を刻んでいます。

 

そこでのモニカは、アンニュイ女優として、ジャンヌ・モローに匹敵します。

モニカは、その切れ長の瞳により、冷ややかに世界を眺める存在で、一種の負のオーラを出していました。


そんなモニカが、アントニオーニから離れ、35歳で出演したのは、007ばりのスパイアクション映画でした。

アンニュイ女優から一転して「セクシーな女スパイ」役として登場します。

1962年から007シリーズが始まったところなので、そうしたトレンドに乗っているのでしょう。

そんな、風俗的な設定であっても、素晴らしく充実したエンターテインメント作品に仕上がっているのです。
















監督は、ジョセフ・ロージー。
赤狩りから逃れた共産党員の元ハリウッド監督のロージーがこんなスパイアクションを撮っていることは驚きです。
(ロージーの演出は、映画史において特筆すべき独自なスタイルを持っているのですが、それについて詳述している紙幅は、残念ながらありません。)


それにしても、なんという大胆な美術と撮影でしょうか。

 

エンターテインメント作品であっても、気を衒っているというのとは違う、バロック的な歪みをもった美術が出来るのは、ロージー組のリチャード・マクドナルドならではです。
 ※なお、撮影のヒルデヤードは、前任者がいまいちだったために急遽交代で入ったそうです。

 










好事家が喜びそうな、某女性スパイキャラクターとの類似
については、敢えて触れないでおきましょう。

モニカの大きな瞳と唇に加えて、豊かなブロンドヘアや、衣裳が実に多様な魅力を見せていて、飽きることがありません。
(監督ロージー、主演エリザベス・テイラーの『夕なぎ』を思い出せまます。あの荒唐無稽の髪型!)































 

#映画好きな人と繋がりたい
#洋画好きな人と繋がりたい
#女優好きな人と繋がりたい 
#女優さん好きな人と繋がりたい
#女優好きさんと繋がりたい
#女優志願
#女優志望
#クラシック映画
#最も偉大な女優
#エレガンス
#イタリア映画
#モニカヴィッティ
#アンニュイ
#けだるい
#倦怠

 

#cinemaclassic 
#classicmovies 
#vintagemovie
#actress
#elegance
#actrice

#attice

#monicavitti


#唇からナイフ
#ジョゼフロージー
#ジョセフロージー
#modestyblaise
#josephlosey