ドヌーヴは37歳の『終電車』の大成功のあと、引退を考えたのですが、
アンドレ・テシネ監督との出会いにより、キャリアを継続させていきます。
遅咲きのテシネ監督同様に、この頃ドヌーヴは若いキャリアの監督と仕事をするようになります。
- 『銀行』(1978)のクリスチャン・ド・シャロンジェは、第3作。
- "Le Choix des Armes"(1981)のアラン・コルノーは、第5作。
- 『最後の標的』(1982)のロバン・ダヴィーは、第3作。
- 『ハンガー』(1983)のトニー・スコットは、第1作。
- "Le Bon Plaisir"(1984)のフランシス・ジローは、第6作。
そして、この作品のシュラキ監督も、第3作となります。
『残火』(1984) ※フランス・カナダ合作
監督 エリ・シュラキ
共演 クリストファー・ランバート、リシャール・アンコニナ、シャルロット・ゲインズブール
撮影 ロベール・アラズラキ
【あらすじ】
TVプロデューサーのマーゴは子持ちで結婚生活12年目だが、夫は黙ってニューヨークへ飛び出し、今まで忙しすぎたマーゴの家庭は崩壊寸前である。
そんな中、マーゴは自ら売り出してるポップグループの1人であるミュージシャンに惚れられ口説かれる。
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エリ・シュラキは、クロード・ルルーシュの弟子筋にあたります。
よって、演出スタイルもルルーシュに似て、即興性を感じさせるものです。
(ただ、脚本は事前にしっかりできていたようで、ドヌーヴは「自分に全く似ていない役だから、引き受けた」と言っています。)
シュラキ監督の第1作"Mon Premier Amour"(1978)は、まさにクロード・ルルーシュの監督のミューズのアヌーク・エーメを主役に据えた作品でした。
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さて、ドヌーヴは"L'African", "Le Bon Plaisir”に引き続き、スーツを着たビジネスウーマンを演じています。
髪型がボブに近いのは、そうした役柄によるのだと思えます。
ひょっとして、この頃は、ハンサムウーマン的な女性がアイコンとして流行したのでしょうか。
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なお、この作品は、日本版DVDは発売されておらず、VHSしかないため、そこからのスクリーンショットになります。
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なお、シャルロット・ゲインズブールの映画デビュー作(子役ですが)となります。
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