4月5日のベティ・デイヴィスの生誕116周年を記念して、彼女の作品を紹介します。
(1908年4月5日生誕 - 1989年10月6日死没)
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こちらは、Amazonプライムビデオで無料で視聴可能です。
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『黒蘭の女』(1938) WB
監督 ウィリアム・ワイラー
共演 ヘンリー・フォンダ、ドナルド・クリスプ
撮影 アーネスト・ホーラー
【あらすじ】
ジェゼベルは血気盛んな、南部の綿糸工場の経営を継いだ女当主で、心憎からず思っていた許婚者の屈強な若者プレスを、しきたりを煩しく思うあまり遠ざけてしまうが、後に彼が黄熱病に罹ってからというものは、献身的な介護でその罪滅ぼしをする。
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アカデミー賞主演女優賞を獲得したベティ・デイヴィスの傑作です。
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気高い南部美人(サザン・ベル)を描いた作品で、翌年の『風と共に去りぬ』を思い出さない人はいないでしょう。
撮影監督も『風と共に去りぬ』のアーネスト・ホーラーです。
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ここで、サザン・ベルを描き方をめぐって『風と共に去りぬ』とどちらが的確か、などという愚にもつかぬ議論はすべきではありません。
(町山智浩の議論はいつもそうした話ばかりで閉口してしまいます。私たち、現代日本人が真のサザン・ベルが何かについては知る由もありません。ひょっとしたら「専門家」には分かるかもしれませんし、仮にそれが真のサザン・ベルを描いているからと言ってなんだというのでしょう。私たちは、歴史の勉強をするために映画を観ているわけではないのです。)
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そんなことよりも、ここで重要なのはウィリアム・ワイラーの演出と、アーネスト・ホーラーの撮影です。
『ローマの休日』のワイラーしか知らない方は是非ご覧いただきたいと思います。
この映画は画面ごとに、映画の血が脈打っているかのような素晴らしい画面の連なりからなっています。
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やや逆光気味で撮影されたベティ・デイヴィスの美しさたるや、息を吞んでしまいます。
決して絶世の美女ではないベティ・デイヴィスですが、映画的な存在として生き生きとしているのです。
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室内劇が極まった、ラスト10分の凄まじい緊張感。
そして、松明がたかれている通りを、かつての恋人を寝かせた馬車で走り出す、長廻しのラスト・ショットは、真に感涙ものです。
1940年前後は、ハリウッドの絶頂期ですが、それを代表する作品の1つと言えましょう。アメリカNo.2女優のベティ・デイヴィスがここにいます。
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