4月15日のグレタ・ガルボの没後34周年を記念して、ガルボの作品をご紹介します。
(1905年9月18日生誕 - 1990年4月15日死没, 84歳)


ガルボのハリウッドでの作品は20作品ありますが、そのなかで2度演じた役がこちらです。

 

『アンナ・カレニナ』(1935)
監督 クラレンス・ブラウン
共演 フレデリック・マーチ
撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ

【あらすじ】
若い士官と知り合ったアンナは、夫と愛児がいながらイタリアへ駆け落ちする。
しかし、華やかな社交生活に慣れたアンナに、ふたりだけの生活は耐え切れず…。

 


『アンナ・カレニナ』は、トルストイ原作の名高い小説であり、ヴィヴィアン・リーも1948年に演じた、最も有名なメロドラマの1つです。

ガルボはハリウッドに渡った直後、1927年に1回目の『アンナ・カレニナ』に出演します。ハリウッドでは"Love"というタイトルで公開されています。
ジョン・ギルバートと共演しています。

 

この2度目の『アンナ・カレニナ』がこの作品ですが、素晴らしいショットばかりです。

雪の降る中、フレデリック・マーチと再会するシーン、
列車の中で物思いにふけるガルボを車窓の外から捉えたシーン、
夜のとばりの降りた部屋で、フレデリック・マーチの愛に応える逆光のシーン。

モノクロ映画が絶頂に近づいているときの最高のメロドラマをガルボは残しています。

 





















ガルボの瞳の美しさは、他の作品と同様に、ウィリアム・ダニエルズの撮影により実現されています。


ガルボは、一般に滅多に笑うことはないのですが、この作品における子供に対して微笑むショットでは、笑ったときの白い歯が極めて美しく、モノクロ映画に必要な要件を全て備えていたのだと思い至ります。







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