12年20日は、アイリーン・ダンの生誕125周年でした。それを記念して彼女の作品を紹介します。
(1898年12年20日生誕 – 1990年9月4日死没)

アイリーン・ダン(Irene Dunne)
1898年12年20日 – 1990年9月4日

  • ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。アイルランド系。
  • シカゴ・ミュージカル・カレッジに学ぶ。
  • 歌手として地方公演の舞台を踏んだ後に、1923年ニューヨークへ行く。
  • 1929年『ショウ・ボート』のヒロインを演じ、RKOと契約する。
  • 1930年 映画デビュー。
  • 1930年代後半からラジオ、その後テレビでも活躍。
  • 戦時中は国債販売を巡業で協力。
  • 1957年 国連総会で米国代表団に選ばれる。
  • アカデミー主演女優賞に5度ノミネートされるも受賞はならなかった。

 

『愛のアルバム』(1941)
製作・監督 ジョージ・スティーヴンス
共演 ケイリー・グラント
撮影 ジョセフ・ウォーカー

【あらすじ】
養女ではあったが幼児のときから育てたトリナが六歳の時に死んで以来、ロジャー・アダムと妻のジュリーの生活は寞たるものになった。
二人は生活に張りを失い、ついにジュリーは離婚を決心して家を去ろうとし、彼女は手近にあったレコードをかけた...



アイリーン・ダンは、メロドラマの女優です。
『邂逅』(1939)も、『アンナとシャム王』(1946)も、お涙頂戴の通俗的なドラマです。
御都合主義ですし、感傷的この上ありません。


そして、この作品もまた、優れたメロドラマであります。

 

43歳のアイリーン・ダンは悲劇の母親を演じます。
そして、映画も何度となく、感傷的な旋律のレコードがかけられ、追憶が語られます。

そんな陳腐な物語が、なぜか私たちの胸を打ちます。

 

このように、私たちはいつも、物語によってではなく、物語を表現する映像に対する驚きや新鮮さや美しさで感動するのです。
(物語は、理解する対象ですが、映像や音楽は理解するものではなく感じる対象です)


さて、古典的な映画(1930年代~50年代)は、キャメラワーク・編集が「優しさ」に溢れているのではないかと、ふと思います。

古典的な映画では、これ見よがしのアップや、芸術的な陰影や明暗法を用いません。
かといって、テレビのような、固定したフレームと煌々とした照明の味気ない映像もありません。


古典的な映画は、物語に必要な演技や風景を切り取り、なめらかに繋ぎあわせます。
そうしたキャメラワークや編集は、俳優の役どころを等身大に映し出すことに専念しており、
私はそれを「優しさ」と呼んでみたいと思います。
そして、それはプロフェショナリズムの別名であります。


私たちが、ある種のポルノグラフィを嫌悪するのは、そうした優しさが欠けているからです。

ポルノグラフィは、セクシュアリティやエロティシズムを、乱暴に描いているのです。
そうした乱暴さは、観る者の心を寒くさせます。

 

ポルノグラフィは倫理や道徳の名前で規制すべきではなく、人間的な優しさの有無によって、静かに遠ざけるべきものです。

 
































 

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