来る3月16日は、イザベル・ユペールの71歳の誕生日です。
(1953年3月16日生まれ)
それを記念して、彼女の作品を紹介しています。



ユペールは、1953年3月16日にパリに生まれました。
大学ではロシア文学を専攻していたが演劇に魅了され、パリのコンセルヴァトワールで学びます。
1970年に、映画デビュー。
1978年に、『ヴィオレット・ノジエール』でカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞。
1981年には、アメリカにも進出。

2001年の『ピアニスト』で、再びカンヌ国際映画祭女優賞を獲得。

これまでセザール賞主演女優賞に14回ノミネートされており、史上最多記録。
『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(1995)と『エル ELLE』(2016)で主演女優賞を獲得しました。


こちらは、ユペールの出世作です。

 

『ヴィオレット・ノジエール』(1978)
監督 クロード・シャブロル
共演 ステファーヌ・オードラン
衣裳 カール・ラガーフェルド
撮影 ジャン・ラビエ

【あらすじ】
18歳のヴィオレットは、狭いアパートで厳しく彼女を監視する親のもとで暮らすことに息苦しさを感じ、カルティエ・ラタンで自由に過ごすことを夢見、ある日、両親を殺してしまう。



初期のユペールの作品で、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した作品です。

監督は『主婦マリーがしたこと』(1988)はじめ、ユペールの数々の作品を演出してきたシャブロルです。
2人のタッグの初めての作品としても記憶されるべきでしょう。


当時ユペールは25歳ですが、18歳の女を巧みに演じています。
その黒い衣裳と、ブロンドヘアと、白い化粧と、赤い唇とが極めて強い、頽廃的な印象を残します。

※2001年に出演した『ヴィオレッタ』(2011)の世界観が先取りされています。

 
















物語は、シャブロルのいつもながらのプチブルジョワジー批判であり、決して爽快な印象を与えるものではありません。
しかしながら、1970年代という時代にあっては、一定の功績は認めたいと思います。


注目すべきは、ユペールの仮住まいするホテルの部屋の鏡に、無声映画時代の大女優リリアン・ギッシュの写真が飾られていることです。(もう1枚はベティ・デイヴィスでしょうか)

 

ユペールもまた、そうした古典映画時代の女優を規範とする女性なのです。
しかし、映画の斜陽期にあって、自分はリリアンにはなれないという諦念から、リリアンのような正統派のロマンティックな世界ではなく、現代的な女優を演じているのではないでしょうか。



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