本日3月11日はドミニク・サンダの73歳の誕生日です。
(1951年03月11日生まれ)

それを記念して、ドミニクの作品を紹介しています。

 

ドミニク・サンダが、言葉の真の意味で美しい作品を紹介いたします。

(ドミニク自身も最も好きな出演作品だそうです。)

 

『暗殺の森』(1970)
監督 ベルナルド・ベルトルッチ 
共演 ジャン=ルイ・トランティニャン、ステファニア・サンドレッリ
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ

【あらすじ】
若い哲学講師のマルチェロは少年の頃、彼を犯そうとした男を射殺した罪悪感に今もさいなまれていた。
その苦しみから解放されるためファシズムを選択した彼に、パリ亡命中の恩師の教授を調査するよう密命が下る。
ハネムーンを口実にパリに赴いたマルチェロと妻ジュリアは、快く教授に迎え入れられた。
だが、恩師の若妻アンナには目的を悟られてしまい、敵意を抱かれると同時に深い仲にもなってしまう……。

 


ドミニク・サンダは、1951年3月11日 パリ生まれ。
ブルジョアの家庭に育ち、15歳のときに学校を辞め結婚するがほどなく離婚。
ファッション誌VOGUEなどでモデルとして活動していたところをロベール・ブレッソン監督に見出され、1969年『やさしい女』で映画デビューを果たす。
その後もイタリア、フランス、アメリカ等で女優として活躍しました。

 

ドミニクの美しさは、微かに唇が開かれた微笑と、端正な横顔にあります。
彼女が敬愛するグレタ・ガルボのようです。

 

ここでも、ドミニクは決して、潤んだ瞳を男に向けることはありません。
いつも醒めた視線を投げかけるだけです。
















教授の家に集まる青年たちの前に現れた、彼女のパンツルックでの立ち姿の素晴らしさはどうでしょう。


ポケットに引掛けた手の位置、タバコの吸い方、ドヌーヴとは別の意味でのクールビューティーと言えましょう。
ドミニクは、ローレン・バコールの系譜にあると言っていいでしょう。

あるいは、パンツルックという点では、キャサリン・ヘップバーンかもしれません。













そして、何よりも、ステファニア・サンドレッリと踊るタンゴの優美さ。

この、華麗に美しい退廃的なダンスは、映画史に残るものです。


肌の白いヨーロッパの女2人、そしてそれを取り巻く酒場の客たち。
黒のドレスのステファニアと、薄いベージュのドレスのドミニク。
その背景にある青々とした夜のとばり。

 

頽廃的とも言えるその美しさの果てに、タンゴを踊り終えた彼女がステファニアと抱き合うときの子供っぽい笑み。





 

 

 

ファシスムを拒絶するにはどうすればよいか。

それにはあの古色蒼然としたタンゴのステップを、いつまでも踏み続けるほかないだろう。
それ自体としては頽廃いがいの何ものでもない時代もののダンスは、しかし、あの偽りの連帯を儀式化することによって、ファシスムの言葉を自分に禁ずることになるだろう。
あのめまぐるしい踊りの波にまきこまれることが、暗殺の機会をとり逃し、トランティニアンはファシストたる資格をいったん失っているではないか。
ベルトルッチにあって、ベッドが危険な場所であったとしたなら、ダンスは、最も安全な仕草なのである。
頽廃は重層化されようが、パートナーと向かいあって仮の連帯を演じつづけていれば、ファシストの誕生に手をかすことにはならないだろう。

(蓮實重彦)

 



撮影監督は、あのヴィットリオ・ストラーロ。

原作がモラヴィアで、監督がベルトルッチ。共演女優がステファニア・サンドレッリ。

当時のイタリアの最強の布陣で臨んだ、最も華麗な傑作です。

衰退しきったハリウッド映画を遥かにしのぐ、戦後ヨーロッパ映画の最高峰と言ってもいいかもしれません。

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