来る7月31日は、ジャンヌ・モローの没後7周年です。
(1928年1月23日生誕 - 2017年7月31日死没)
それを記念してジャンヌ・モローの作品を紹介しています。


こちらは、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した作品です。

 

『雨のしのび逢い』(1960)
監督 ピーター・ブルック
共演 ジャン=ポール・ベルモンド
原作・脚本 マルグリット・デュラス
撮影 アルマン・ティラール


【あらすじ】
アンヌは、息子のピアノのレッスンの最中に、突然の鋭い女の悲鳴を耳にする。
一階のカフェに降りてみると、女が血を流して倒れ、警官や野次馬が取り囲んでいる。
情痴殺人であろうが、アンヌにはそれ以上の啓示を与える光景で、その場に居合わせた青年ショーヴァンとの出会いの意味を、彼に、そして自らに問い質すのだった。
それが毎日の逢瀬となり、散歩の度にすれ違うようにして二人は会った・・・

 

デュラスの小説の映画化です。
デュラス+モローという組合せは、戦後フランスを代表する知的女性同士の強力な組合せです。


これだけにとどまらず、モローは晩年『デュラス 愛の最終章』(2001)で、デュラス役をやることになります。
また、デュラスの別の作品『愛人/ラマン』(1992)ではナレーション役もしています。


この作品は、前衛小説のデュラスの原作にしては、難解な代物ではなくて安心できる作品です。

モローは、海辺の田舎町の殺風景の中で、許されぬ愛に落ちていくブルジョワ女性を演じています。
鋭い視線と、閉じた瞼が、いつもながらモローの特徴です。









この映画で最も素晴らしいのは、ラストシーンです。

ベルモンドから言い放たれる言葉に、ジャンヌ・モローは崩れ落ち、嗚咽します。

そして到着した車に乗り込み、ジャンヌ・モローは去ります。

 

ハリウッド的なお涙頂戴とはまるで違う、いかにもフランス映画っぽい、謎めいたエンディングです。

 

この手のことをやり過ぎると映画として詰まらなくなるのですが、1960年代くらいまでは、観る者をねじ伏せるような映像の力を感じることができ、また、女優として絶頂期のモローが堪能できます。







※なお、この邦題にもかかわらず、作品で雨は降りません。原題は「モデラート・カンタービレ」(普通の速さで歌うように)です。

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