本日3月11日はドミニク・サンダの73歳の誕生日です。
(1951年3月11日生まれ)
それを記念して、ドミニクの作品を紹介しています。


最高傑作の『暗殺の森』と同様に、こちらもベルトルッチの作品となります。

 

『1900年』(1976)
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
共演 ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー

【あらすじ】
1900年の夏の同じ日に生まれたアルフレードとオルモ。
それぞれ大地主と小作人頭の息子という立場の違いはあったが、二人は仲よく育っていった。
やがて成長したオルモは搾取される農村社会を救うべく立ち上がり、地主となったアルフレードと対立することになる。
時あたかもファシズムが台頭、時代は混乱期へと入っていた……。

 


ドミニクの美しさは、唇が微かに開かれた微笑と、グレタ・ガルボのような端正な横顔にあります。









ここでは、その醒めた瞳の美しさに触れたいと思います。
ドミニクは決して、潤んだ瞳を男に向けることはありません。
いつも醒めた視線を投げかけるだけです。

登場シーンは、シャワー上りで、濡れたブロンドの髪を前に垂らし、顔かたちがわからない状態で登場し、煙草を吸い、手紙に目をやるために、髪をかき分けると、ようやく半開きの瞳が見えるのです。

 



あるいは、海で泳ぐデ・ニーロをボートの上から足蹴にするとき、見下ろすように注ぐ視線。その冷やかさ。




または、酒場で口論になって、テーブルの上に横たわりデニーロを、下から侮蔑の目で見上げる視線。







反対に瞳がきっと開かれているのは、コカインを吸ってハイになって、半裸でおどけた踊りをするときです。




 

ドミニクは、黄金期が過ぎ去った映画界における、醒めた女神なのです。



 










ところで、5時間16分にもわたるこの作品は、実はその長さを感じさせない素晴らしい作品です。
ドラマティックで起伏に富んでおり、見どころに溢れた作品です。
(撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの素晴らしさについて、触れる紙幅は残念ながらありません)

イタリアでは『スターウォーズ』(1977)までの最も興行的に成功した映画だったそうです。


ところで、1976年のこの映画はひょっとしたら世界映画史の終わりを告げた作品だったのかもしれません。

この3年後に撮られた『地獄の黙示録』(1979、コッポラ)は、『1900年』を上回る予算だったにも関わらず、意欲的な失敗作に終わります。(撮影監督も、奇しくも同じヴィットリオ・ストラーロです)
『1900年』と同じような長編(3時間6分)の『木靴の樹』(1978、オルミ)は、『1900年』ほどの作品ではありませんでした。

『1900年』以後、映画はこうした巨大なロマンを語ることがほぼ不可能となり、残念ながら、世界映画史は、小粒な佳作を生み出していくだけになっていくのです。

#女優好きな人と繋がりたい 
#女優さん好きな人と繋がりたい
#女優好きさんと繋がりたい
#女優志願
#女優志望
#最も偉大な女優

#フランス映画
#フランス女優
#ドミニクサンダ
#エレガンス
#ハンサムウーマン

#cinemaclassic 
#classicmovies 
#vintagemovie
#actress
#elegance
#élégance
#actrice
#dominiquesanda


#ベルナルドベルトルッチ 
#bernardoBertolucci