4月15日はクラウディア・カルディナーレの86歳の誕生日です。
それを記念して、クラウディア・カルディナーレの映画を紹介しています。

 

『ブーベの恋人』(1963)
監督 ルイジ・コメンチーニ
共演 ジョージ・チャキリス、マルク・ミシェル
撮影 ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
製作 フランコ・クリスタルディ

【あらすじ】
2週間に一度マーラは彼に会いに行く。それが彼女の生活のはかない喜び。
彼女は回想する、1944年の終戦=解放の日……。
パルチザンである彼女の兄の同胞ブーベが悔やみを言いに彼女の家を訪れた。
針と糸を貸してくれという彼の破れたズボンを繕ってやるマーラ。その夜、家に世話になったブーベはパラシュートの絹布を彼女に贈った。
以来、彼からの便りを待つ日が続いた…

 


この作品は、おそらくクラウディアの最高傑作でしょう。
この年、フェリーニの『8 1/2』やエドワーズの『ピンクの豹』にもクラウディアは出演していますが、圧倒的にこの作品が素晴らしいです。


まず、タイトルバックの映像から感涙してしまいます。
トランペットの旋律が流れる中、横たわるチャキリスに覆いかぶさるクラウディアが、粒度の粗い版画のようなイメージで描かれ、Claudia Cardinale とクレジットが入る、その重厚さ。





次に、タイトルバックが終わると、車窓から流れ去る景色へ虚ろな視線を投げかける、クラウディアの横顔が列車内から捉えられ、低くつぶやくようなモノローグで、哀しみの中で嚙み締められる喜びが語られます。




映画史上、女性のナレーションの映画とは果たしてあっただろうかというほど、心を奪われる新鮮さがここにあります。


この映画の素晴らしさを語りだすと、止まりません。
チャキリスから贈られた、シルクから作られた白いブラウス。




 



チャキリスへ寄りかかるクラウディアの身体と手。





唯一のデートと言うべき日にチャキリスと買い求めたワニ革のハイヒール。



ミシェルの紹介で働き始めた印刷所で、輪転機に白い紙を1枚1枚送り出すクラウディアの手つき。



ショートカットの髪型が、いつの日かボブへと伸びていくその残酷さ。















ミシェルと再会した際に、クラウディアがまとう白いショール。



クラウディアの身振り、衣裳が実に映画的な躍動感や官能や抒情性を持っているのです。


最後に蘊蓄めいたことをお伝えしますが、それは撮影監督のジャンニ・ディ・ヴェナンツォによるところが大きいでしょう。
ジャンニ・ディ・ヴェナンツォは、ジャンヌ・モローの傑作『エヴァの匂い』や『夜』、モニカ・ヴィッティの『太陽はひとりぼっち』、フェリーニの『8 1/2』で知られる素晴らしい撮影監督です。

いずれも素晴らしいモノクロームの映画です。

裁判所で被告側の証人として立つクラウディアを広角で捉えるショットの素晴らしさ。
あるいは、留置所の白い廊下で向かい合うクラウディアとチャキリス。

 







戦後イタリアの最高傑作の1つは、優れた撮影監督と、素晴らしい女優との出会いで生まれました。

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