明日のNHK BS でキャサリン・ヘプバーン主演『招かれざる客』が放映されます:

10月19日(木)午後1時00分〜2時49分 

こちらはアメリカNo.1女優キャサリン・ヘップバーンの2回目のアカデミー主演女優賞獲得作品です。

 

『招かれざる客』(1967)
監督 スタンリー・クレイマー
共演 スペンサー・トレイシー、シドニー・ポワチエ
撮影 サム・リービット

【あらすじ】
世界的にその名を知られる黒人医師ジョンはハワイで知り合った白人女性ジョーイと人種の壁を越えて結婚を誓い合い、互いの両親の許しを得るためサンフランシスコのドレイトン家を訪れる。
最初戸惑っていた母も、娘の喜ぶ様子を見て次第に祝福する気になるが、父マットはそうはいかない。
彼は人種差別反対を自ら経営する新聞の論調としてきたが、いざ自分の娘が黒人と結ばれるとなると心境は複雑だ。
やがて、ジョンの両親プレンティス夫妻もかけつけるが、彼らも息子の相手が白人とは知らされていず愕然とする。

 

この映画で最も素晴らしいシーンは、キャサリンが長年で画廊経営を任せているV.クリスティーヌが、
くだんの結婚に対して侮蔑的な言葉を発した際に、キャサリンが、V.クリスティーヌが乗ってきた車へ、V.クリスティーヌを押し戻しながら
「心配しないで。まっすぐ画廊へ帰るのよ。そして5000ドルの小切手を切って。退職金よ。」と言って、有無を言わさず帰らせるシーンです。

呆然として、言い訳を始めようとするV.クリスティーヌに対し、キャサリンは「黙って。さっさと行って。」と言いながら、2つのことを命じる二本指を立て、そして、その手をすらりと門の方へ向けるのです。

 





その華麗な手の動き。これがキャサリンの女優としての素晴らしさです。
最後のスペンサー・トレイシーの「感動的な演説」よりも、その手の動き一つを観るために、私たちは映画を観ている気がします。


映画のエレガンスあるいは映画女優のエレガンスとは、こうした強い意志を秘めた、言葉によらない雄弁さであります。
私たちが、言葉よりも、ときに、行動を重視するように、映画は、セリフよりも、身振り一つを捉えるショットを感動の源泉とするのです。

ブラックライブスマターなどのアフリカ系アメリカ人の権利を称揚をする運動を扱う作品は掃いて捨てるほどありますが、
そうした作品は、現実の退屈な反映に過ぎず、キャサリンの身振り一つに叶うショットを生むこともできていないのです。




なお、司教役のセシル・ケラウェイが好演。こうした老人俳優が本当にいなくなりました。

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