来る5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。
(1901年12月27日 - 1992年5月6日, 90歳没)

それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介します。
(以前の投稿の再掲となります)

 


この作品は、光と影の揺らぎの技巧の極みによる、ディートリッヒの傑作の1つです。

 

『上海特急』(1932)
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
共演 クライヴ・ブルック、アンナ・メイ・ウォン
衣裳 トラヴィス・バントン
撮影 リー・ガームズ

【あらすじ】
東洋の街に、上海リリーを乗せて汽車は走る
かつての恋人の将校と乗り合わすのは運命の定め。
彼は彼女から裏切られたと思っていたが、いまだ情熱に身を焦がしている。
もう一人の同乗者である反乱軍の指導者の奸計に、彼女は再び、見せかけの裏切りで愛する者を救おうとするが……。

 

北京から上海への特急汽車をハリウッドにセットとして設え、そこへ娼婦と将校を登場させた映画です。
 

ロケ撮影でないからこそ生まれた、華麗な幻想的な世界が実現されています。

ドイツ生まれの流れ者の娼婦と、イギリス人将校との恋が、再び燃え上がるという、実に通俗的極まりない、メロドラマです。
そこに、中国の革命軍と政府軍の戦いが挿入されているのですが、政治的な意味合いはあまり強くありません。

(なお、『モロッコ』のテーマが男の嘘だとしたら、『上海特急』のテーマは女の嘘です。)
 


この映画は、
男女の視線の交わし合い/そらし合いを味わうための映画です。
それほどまでに、ディートリッヒと男との間で、視線が交じり合うことはありません。

ディートリッヒは、ときに黒いヴェールや黒いファーで身を包んで登場し、男の前では、髪を乱し、潤んだ瞳を注ぎます。
それだけで、あまたの映画を遥かに凌駕する、官能性があります。

 






























 







この映画では、ソフトフォーカスによる素晴らしいショットが2回挿入されます。


その叙情性溢れるショットは、それまでの画像が転調し、唐突に挿入されます。

わずかにディートリッヒの涙が見えるのが、通俗性から程遠く、映画とはこうしたものだと胸を突かれる思いがします。

 




撮影は、ハリウッドの軟調の撮影を完成させたリー・ガームス。

ディートリッヒ+スタンバーグ+リー・ガームスのコンビネーションの映画は、本当に素晴らしいものが多いです。


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