本日5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。
(1901年12月27日 - 1992年5月6日, 90歳没)

それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)



本日ご紹介するのは、ディートリッヒ唯一のフランス映画です。

そして、何よりも、世紀のカップルであるジャン・ギャバンとの共演です。

 

『狂恋』(1947)
監督 ジョルジュ・ラコンブ
共演 ジャン・ギャバン
撮影 ロジェ・ユベール


【あらすじ】
鳥屋を経営する女主人ブランシュは未亡人だが、街の領事との結婚の約束が取り交わされていた。
ある夜、気晴らしに外出した彼女は建築屋の男ルーマニャックと出会う。
粗野で乱暴だが人間的な温かみを持つ彼にブランシュは惹かれ、やがて二人は恋人同士となる。
ある日ルーマニャックの仕事場で作業員の一人が事故で死んでしまう。
同じ頃、酒場でルーマニャックは彼女の悪い噂を聞いてしまう。
それら様々なことがきっかけである日、ルーマニャックは彼女を喧嘩の果てに殺してしまった。

 

ディートリッヒは、ドイツ生まれですが、ナチスを嫌い、アメリカの市民権を得て、名実ともにドイツを捨てています。

そして、アメリカ軍兵士の慰問にヨーロッパ各地を巡ったほどです。

 

使う言語は英語であり、ドイツ語で話しかける人を嫌ったそうです。

 

そんなディートリッヒが、ドイツの敵国フランスを愛したのは、必然でもあったでしょう。

その意味で、ドイツに占領されたフランスから米国に逃げてきたジャン・ギャバンとの恋もまた必然かもしれません。

(他にも、シャンソン歌手エディット・ピアフとの交友も同じように理解できます)

 

戦後解放されたフランスへディートリッヒが渡り、そのギャバンと撮った映画がこちらです。

 


脚の美しさは相変わらずで、頽廃的な容姿に、更に磨きがかかっています。

 








この映画は、フランスの田舎町を舞台にした、退廃的ながら上質なメロドラマです。

 

自然と建築現場が舞台となっていて、ディートリッヒにはそぐわない印象があります。

その意味で、ディートリッヒのまとう娼婦と淑女の中間のような衣裳は、この映画の不気味さを示しています。

 





 







そして、田舎者のジャン・ギャバンと、曖昧な関係を取り結んでいったその結果、修羅場にたどり着きます。
一種フィルム・ノワール的な官能があります。







しかし、それでも嫌な印象を残さないのは、ディートリッヒが過剰な演技をしていないからではないでしょうか。


修羅場にあっても、ディートリッヒは表情に感情を過剰に表すことがありません。
その美しい瞳だけが、感情を饒舌に語っているのです。
ディートリッヒの女優としての本質を再認識させられる映画です。










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