6月1日のマリリン・モンローの生誕98周年を記念して、彼女の作品を紹介します。
(1926年6月1日生誕 - 1962年8月5日死去, 36歳没)
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なお、Amazonプライムで無料で視聴可能です。
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『ナイアガラ』(1953)
監督 ヘンリー・ハサウェイ
共演 ジョセフ・コットン
撮影 ジョゼフ・マクドナルド
【あらすじ】
若い夫婦が、ナイアガラを訪れる。
本来泊まるはずのロッジに、別の夫婦客がいた。
夫は、戦争で神経症を患っているが、妻はどうやら別の男と逢引をしている様子。
夜、ロッジで、音楽を楽しんでいるところに、艶やかな妻だけが登場する…
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マリリンの出世作です。
誰もが、この作品によって、遅れてきたスターの登場を認めたことでしょう。
テクニカラーで撮られたマリリンが艶めかしく、とりわけ、夜のロッジでの集まりへ登場するピンクのワンピース姿は、圧倒的な存在感を示しています。
他にも、白いガウンや黒や赤のスーツ、黄色いレインコートと、テクニカラーを活かした原色の装いは、妖艶です。
そして、プラチナブロンドや赤い唇も。
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この作品は、いわゆるモンローウォークが披露されたことで有名になりました。
(ハイヒールを片方だけ半分切ったとか)
また、映画史上最も長く歩く映画とか。
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映画としてはまっとうなフィルムノワールに仕上がっており、
マリリンは、男を翻弄させる「ファムファタル」を演じる一流の映画女優として登場したのです。
マリリンのいわゆる「セクシーさ」とは、そうしたフィルムノワール史に位置付けられるべきです。
テクニカラー(総天然色)の「ファムファタル」 なのです。
(その意味で、『大砂塵』のジョーン・クロフォードや、『めまい』のキム・ノヴァクという伝説的な女優と併せて記憶されるべき存在です。)
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監督はヘンリー・ハサウェイ。
思えば、マリリンは初期の頃から、才能ある監督たちに起用されてきました。
ハワード・ホークス(『モンキービジネス』)、フリッツ・ラング(『クラッシュ・バイ・ナイト』)は
映画史上に残る最高の監督たちです。
また、ジョゼフ・マンキーウィッツ(『イヴの総て』)は、キャサリン・ヘプバーンのプロデューサーでもありました。
そして、本作のヘンリー・ハサウェイも、『帰らざる河』のオットー・プレミンジャーも、手堅い職人監督として記憶されています。
そうした、才能あるベテラン監督たちは、マリリンを最高の形ではないにせよ、うまく扱ってきました。すなわち、「ちょっとおつむの弱いグラマー」イメージとは無縁の演出だったのです。
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