本日5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。
(1901年12月27日 - 1992年5月6日, 90歳没)

それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)

 


ハリウッド屈指の撮影監督によるディートリッヒの傑作を紹介します。

なお、Amazonプライムで無料で視聴可能です。

 

 

 

『妖花』(1940)
監督 テイ・ガーネット
撮影 ルドルフ・マテ
共演 ジョン・ウェイン

【あらすじ】
南海の島から島へ流れ渡る歌い女ビジュウは、アメリカ海軍の脱走水兵ネッドと、スリと手品師のサッシャをお供に、旅をする。
ビジュウは、いったん追放はされたが知事が変わったならよかろうと、ある島で下船する。
波止場に知事令嬢を迎えに来ていたブレント大尉に、ビジュウは心をひかれる。
ビジュウは島のキャバレー“7人の罪人”に乗り込み、亭主テローを口説いて歌手となり、ネッドを用心棒、サッシャを給仕に雇わせる。
島にはスマトラで顔身知りの後暗い男アントロが来ており、ビジュウを物にしようと爪をとぐ...

 

40歳になったディートリッヒの傑作です。

ストーリーは、いつもの、脚が美しく、男装をする酒場の歌手役で、そして放浪して軍人と恋をします。
まるで、『モロッコ』のような内容です。

相手役は、ジョン・ウェインです。






さて、撮影監督はハリウッド最高レベルのルドルフ・マテです。
このポーランド生まれの撮影監督は、デンマークでドライヤーの撮影監督を務めたあとで、ハリウッドに渡り、この作品のあとには、ロンドンへ渡り、名作を数々手掛けました。

(『吸血鬼』、『裁かるるジャンヌ』、『孔雀夫人』、『邂逅』、『海外特派員』、『美女ありき』、『生きるべきか死ぬべきか』)

ここでの撮影の素晴らしさは、セットであるにもかかわらず、南海を見事に再現しているところです。
とりわけ、室内撮影の陰影に富んだ夜のショットは絶品です。



 



ディートリッヒとジョン・ウェインが、夜、窓越しに逢瀬をするシーンは、本当に素晴らしく、スタンバーグと組んでいなくても、ディートリッヒはその陰翳の魅力を存分に発揮しています。

 









ディートリッヒの1940年代の作品では『大雷雨』と並ぶ傑作と言っていいでしょう。


なお、脚本も実によくできていて、複雑な人間関係と、テンポのいいストーリー運びが魅力です。











以下余談です。

ふと、映画についての文章を書いていて思うことは、作品を思想の用語で整理してはいけないということです。

また同時に、映画について、技術的な専門性や衒学的な知識(原作について)を披露することでもないということです。

当たり前のことですが、いかに素晴らしいシーンや瞬間を切り取り、その感動や驚きを、平易な言葉で語るかが大事だと思います。
それは、必然的に日常的な語彙で、私たちの生活や人生に根付いたなにものかとして、語ることです。

ディートリッヒやドヌーヴのような美女たちには常人ばなれした造形美をありながらも、彼女たちが私たちに感動をもたらすのは、その美しさが、1人の女性の人生の喜怒哀楽を物語る際に、重要な機能を果たすからです。
それがファッションモデルと女優の違いだと思います。

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