エリック・ロメールのいくつかの作品が、Amazonプライムで無料可能になりました。

中でも、個人的に最も好きな、可愛らしいラブコメディをご紹介します:

 

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『友だちの恋人』(1987)
喜劇と格言劇シリーズ第6話「友だちの友だちは友だち」

監督 エリック・ロメール
主演 エマニュエル・ショーレ、ソフィー・ルノワール
撮影 ベルナール・リュティック

【あらすじ】
パリ近郊の新都市セルジー・ポントワーズで市役所に勤めるブランシュは、最後の夏休みを迎えた学生レアと出会い意気投合する。
恋人ファビアンの好きな水泳が苦手というレアのため、ブランシュは水泳の手ほどきをすることに。
そして2人がプールにいたところへ、ファビアンの友人アレクサンドルが現れる。
ブランシュはたちまちアレクサンドルに恋してしまうが、好きな相手に対して臆病になってしまう性格のため打ち解けられない。

 

この作品は、都会を舞台として、人間関係のもつれを題材にしている点で、ラブコメディのテレビドラマと似たような、親しみやすさに溢れています。

 

パリ郊外のセルジー・ポントワーズというニュータウンを舞台として、普段着の若い女性たち --- 学生と市役所所員 --- が、プールに入ったり、買物をしたりする映画です。

 

 

 




何よりも、この映画は、「現代」を舞台とした「現代人」による「現代劇」なのです。

『風と共に去りぬ』のような19世紀の話でもないし、『カサブランカ』のようなナチスとの戦いの映画でもありません。
『ローマの休日』のような王女など出てきませんし、『ティファニーで朝食を』のような謎の職業の主人公もいません。

セットも使われなければ、スターもいない。

そこらの映画学校の学生が作ったような、低予算の映画のように思えます。

しかし、驚くべき映画術が隠された傑作なのです。



セルジー・ポントワーズというパリ近郊の新都市という舞台が、何よりも現代日本人の私たちの感性に強く訴えかけます。
東京で言えば、小田急多摩センター駅あたりでしょうか。

その駅前の市立複合文化施設に、隣接しておしゃれなマンションと、森があるイメージです。

そして、そんなドラマなど起こりそうもないところを舞台としたところに、
2人の女優と2人の男優が、恋愛ドラマを展開するのですが、エンディングが、拍子抜けするようなあっけらかんとしたハッピーエンドになるのです。

 

そのハッピーエンディングたるや、エリック・ロメールのなかでも秀逸の出来だと考えます。

それは、現代における小さな奇蹟というべきものです。
 

前作の『レネットとミラベル』と同様で、ロメールの偶然の映画術がいかんなく発揮されております。
1980年代のロメールの作品では、この作品と『緑の光線』がベストです。











 

それにしても、女優たちの自然体の演技と、自然光と音声の美しさは、圧倒的です。

ブロンドとブルネットの女優たちが、カラフルでシンプルな衣裳をまとっている、そのコントラスト。
まるで上質な少女漫画のような繊細さに溢れています。
映画は、ハリウッド映画からこんなにも遠く来てしまったのだという感慨を抱きます。

 


特に、主演のエマニュエル・ショーレは、日本人受けしそうなルックスで、
特段美人というわけではありませんが、シャイな性格ながら、喜怒哀楽ある演技には、思わず笑みがこぼれてしまいます。

※エマニュエル・ショーレは、1961年フランス生まれ。
 舞台の経験のあと、この映画で初めての映画出演にして主演を演じました。
 そのあと2本ほど出演し、渡米してリー・ストラスバーグ学院に学びつつ、いくつかの作品に出演します。
 フランスに戻り、短編映画の監督もしています。









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