本日は、アリエル・ドンバールの71歳の誕生日です。

(1953年4月27日-)
それを記念して、アリエル・ドンバールの作品を紹介いたします。

 

『美しき結婚』(1982)
 喜劇と格言劇シリーズ第2話

監督 エリック・ロメール
主演 ベアトリス・ロマン、アンドレ・デュソリエ、アリエル・ドンバール
撮影 ベルナール・リュティック

【あらすじ】
パリで美術史を学ぶサビーヌは画家で妻子持ちの愛人シモンとの関係を清算し、結婚することを決意する。
親友のクラリスは従兄弟で弁護士のエドモンを紹介する。
サビーヌは彼との結婚を決意するのだが、多忙なエドモンがなかなか電話に出てくれない……。

 

ロメールの映画に最も多く出演している女優は、実はこのアリエルかもしれません。
意外にもアメリカ国籍をもつこの女優を紹介します。

アリエル・ドンバール /
Arielle Dombasle

  • 1953年にコネチカット州に生まれ、メキシコで育つ。
  • ホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』(1973)で映画デビュー。
  • 1976年にパリに渡り、ラフマニノフ国際音楽学院でソプラノを学びながら、舞台やテレビに出演。
  • ポランスキーの『テス』(1979)や寺山修二の『上海異人娼館』(1981)にも出演。



ロマン・ポランスキー『テス』(1979)


ロメールの映画は『聖杯伝説』(1978)、『海辺のポーリーヌ』(1983)、『木と市長と文化会館』(1993)とこの作品の、合計4作に、主役級で出演しています。

また、ロメールが演出した舞台劇『ハイルブロンのケートヒェン』にも出演しています。


ブロンドでスタイルが良く、強気なタイプのこのアメリカ人女性は、かつてのハリウッドであったら、リタ・ヘイワースばりのファム・ファタールとして重用されたことでしょう。
しかし、ロメールは、彼女を『聖杯伝説』では中世のヒロイン、『美しき結婚』ではランプシェード職人、『海辺のポーリーヌ』ではリゾート地のうぶな年増女性の役に、アリエルを起用しています。














ファム・ファタールの歴史は、フィルムノワールとともに始まります。

『深夜の告白』(1944)のバーバラ・スタンウィック、『ギルダ』(1946)や『上海から来た女』(1947)のリタ・ヘイワース、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1946)でのラナ・ターナー、『哀愁の湖』(1945)のジーン・ティアニーなどです。
 

1950年代には、『雨に唄えば』(1952)のシド・チャリシー、『めまい』(58)のキム・ノヴァクなどで、カラー映画でも妖艶な魅力を生みました。

 

その後、ヨーロッパの映画で、ジャンヌ・モローの『エヴァの匂い』(1962)という最高傑作を経て、アンナ・カリーナの『気狂いピエロ』(1965)での壮絶な実験に至ります。

他にも、『さらば愛しき女よ』(1975)でのシャーロット・ランプリングなどもファム・ファタールにあたるでしょう。


ファム・ファタールというテーマは近年ではあまり流行らないようです。

レア・セドゥは、アンナ・カリーナの再来として、近年『美しいひと』(2008)など、いくつかの意欲作を送り出しています。
しかしmシャロン・ストーンの『氷の微笑』(1992)などは、時代錯誤の失敗でした。
(それは監督やプロデューサーに問題があるように思います)


ロメールの映画でのアリエル・ドンパールは、そうした「ファム・ファタール」とは無縁に、軽やかに悲喜劇を演じています。












※後半5枚は『海辺のポーリーヌ』から

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