来る6月29日は、キャサリン・ヘプバーンの没後21周年です。
(1907年5月12日 - 2003年6月29日)
それを記念して、彼女の作品を紹介しています。

キャサリン・ヘプバーン Katharine Hepburn

  • 1907年  アメリカ コネティカット州生まれ。
  • 12歳より劇団に所属し、大学卒業後ブロードウェイでデビュー。
  • 1932年 RKO社で映画デビューし、1933年3作目『勝利の朝』でアカデミー賞主演女優賞。
  • 1940年『フィラデルフィア物語』までは客の呼べない「ボックス・オフィス・ポイズン」と呼ばれた。
  • アカデミー賞主演女優賞を最多の4回を受賞しているにもかかわらず、授賞式には出たこともなく、お酒も飲まず、パーティ、マスコミ嫌い。
  • 女性らしさもありながら、スリムなスタイルで、パンツルックを着こなし、知的かつ優美で、自立した女性の象徴として、多くの尊敬を集める。
  • 1941年に離婚してからは、名優スペンサー・トレーシーと友愛関係を続け、彼の死を看取ったのも、妻ではなく彼女であった。
  • 三島由紀夫が、一番好きな女優に挙げている。

同世代のハリウッド女優にとしては、ルイーズ・ブルックス(1906年生まれ)、ジャネット・ゲイナー(1906年生まれ)、バーバラ・スタンウィック(1907年生まれ)、ベティ・デイヴィス(1908年生まれ)、キャロル・ロンバード(1908年生まれ)... と大女優を多く輩出した年代に属します。

すなわち、ちょうど20歳くらいで映画がトーキーへ移行し、更なる進化を遂げる時期です。

 

『アダム氏とマダム』(1949)
監督 ジョージ・キューカー
共演 スペンサー・トレイシー、ジュディ・ホリディ
撮影 ジョージ・J・フォルシー


【あらすじ】
夫の浮気現場を目撃し発砲事件を起こした妻。
彼女の裁判を弁護士夫婦が担当することになったが、夫は男の都合を、妻は女の権利を主張し、弁護士夫婦の間にも亀裂が入り…。

 

スクリュー・ボールコメディの佳作です。

※スクリュー・ボールコメディ:
1930年代なかばから1940年代前半にかけてハリウッドで盛んにつくられた。
「スクリューボール」とは「変わり者」の意。スクリューボールな男女の破天荒な行動が大騒ぎを巻き起こすもので、基本は男女が最後に結ばれるロマンティック・コメディ。


この作品は、スクリューボールコメディの「結婚する夫婦が離婚し、離婚した夫婦が結婚する」というストーリーの変形となっています。
コメディセンスのあるケイトと、その伴侶スペンサーとの、息のあった演技が、これ以上安定感はあるだろうかというくらい、観ていて安心する、良質なコメディです。

 






















朝のベッドサイドから話が始まり、その後、何日にもわたり、昼の弁護士夫婦のバトルがあったあと、「その夜」という画面が挿入され、夜の喧嘩や仲直りなどが描かれます。

場面転換の際の「その夜(That Evening)」の画面が可愛らしく、チャーミングです。

それはそのデザインが可愛らしいだけではなく、監督の演出が可愛らしいのです。





監督は女優を得意とするキューカー。
1930年代のキューカーの作品は、更に洒脱で優雅なコメディですので、追って紹介したいと思います。



なお、この映画は女性の権利や役割についてラディカルな見解を示し、フェミニズム運動に影響を与えることになりました。

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