来る5月1日は、いにしえのフランスの大女優ダニエル・ダリューの生誕107周年です。
それを記念して、ダニエル・ダリューの作品を紹介いたします。
(1917年5月1日-2017年10月17日, 100歳)

 

『うたかたの戀 』(1935)
監督 アナトール・リトヴァク 
共演 シャルル・ボワイエ 
撮影 アルマン・ティラール他

【あらすじ】
19世紀末のウィーン。王室ハプスブルグ家は、国民との溝を深めていた。
ある日起きた、学生と騎馬警官の衝突。取調官は検挙された学生の中に皇太子を見、腰を抜かしたが、一切は秘密にされた。
皇太子は鬱憤を若い武官たちと酒色に耽ることで晴らしていた。
そんな時ふと、酔漢にからまれていた令嬢を救ける。彼女は彼を大公ルドルフだとは知らない。
その面影は深く皇太子の心に残った。そして、ある夜の観劇にマリーを認めた大公は彼女と秘かな逢瀬を続けたが……。

 


18歳のダニエル・ダリューの主演作品です。
原題は、『マイヤーリング』。
トップ女優たちによってその後たびたびリメイクされた悲恋物語です。
※オードリーのテレビ映画『マイヤーリング』(1957)、ドヌーヴの『うたかたの恋』(1969)など


この作品は、アメリカにも輸出され大ヒットをしたのですが、アメリカでヒットした外国映画の最初期の1本のようです。
その後、ダニエルはハリウッドにも進出し、ダグラス・フェアバンクス Jr.との共演作『巴里の評判娘』(1938)に出演することになります。 


はかなさ、純真さ、若さを称揚するこのお涙頂戴のメロドラマが、感動的に仕上がっています。

それは、1930年代という映画の黄金期の、滑らかなストーリー運びと、華美過ぎない撮影や衣裳、
そして、女優・男優の感傷を抑えた演技によるものです。

 

また、ダニエル・ダリューのデコルテの息をのむ美しさ。







 

 


ダニエルは、この映画で映画に開眼したと言っています。
シャルル・ボワイエという人気絶頂の俳優と、職人監督リトヴァクの厳しさに触れて、
これまでのコケティッシュな魅力を売りにしていたモダンガール的な存在から脱皮したと言えましょう。

シャルル・ボワイエに手を取られ、指輪をはめてもらいながら、ダニエルは目をつぶり、
シャルルから「何を祈ったのか?」と訊かれ、「先に死ぬこと」と答えます。


そのときの彼女の強い視線と表情を捉えたキャメラが、ゆっくりと動き、ワルツを踊る人々を捉えるシーンは必見です。

 

残念ながら、最近の映画ではこうした魅力あるキャメラの動きは全くありません。

 

 

 

 



 

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