来る5月1日は、いにしえのフランスの大女優ダニエル・ダリューの生誕107周年です。
それを記念して、ダニエル・ダリューの作品を紹介いたします。
(1917年5月1日-2017年10月17日, 100歳)

 

『輪舞』(1950年)
監督 マックス・オフュルス 
共演 アントン・ウォルブルック

撮影 クリスチャン・マトラ


【あらすじ】
気取ったマント男が揚々と解説をしながら、まさに輪舞のように回り連なる幾つもの恋模様。
娼婦は若い兵士に本気になり、それを逃れた彼は小間使いの純血を奪い、その主人の色事師の小説家は彼女を弄んだ上に、上流夫人をものにする。
彼女の夫は色っぽくなった妻を誉めるが、彼にも秘め事の相手はあり、その売り子娘を追い回す詩人の本命は女優で、彼女が目下夢中なのは伯爵士官。
その彼が散々、女優と遊蕩の挙句たどりついたは先の娼婦の部屋だった。

 

この作品はオフュルスの最高傑作ではないでしょうか。


『輪舞』は、ユニークな語り口の映画です。上記のあらすじの通り、娼婦と兵士の物語、兵士と小間使いの物語、小間使いと主人、主人と上流夫人... 最後は、冒頭の娼婦へ戻るというものです。

まさに、映画自体が輪舞になっています。
音楽とオープニングクレジットを観るだけで、心が豊かな気持ちになる不思議な映画です。


また、長回しの流麗なキャメラワークと、豪華なセットや衣装。
これぞ「スタジオ時代の映画」と思わせる、贅沢な映画に仕上がっています。

この作品で、ダニエル・ダリューは、10の物語のうち、2つの物語に出演し、彼女が得意とする貴婦人の役を演じています。

繊細な装飾がなされた衣装に身を包んだダリューの抑制されたエロティシズムは、ただただ豊饒です。










伏し目がちに話しつつ、愛人との逢瀬に当惑しながらも、その愛を受け入れてしまうのですが、
そこには、一切の俗っぽさがありません。

 





それは、髪を束ねたダリューの襟足が、ことのほか涼し気だからかもしれません。

ダリューのエロティシズムは、1955年には『チャタレイ夫人の恋人』に結実するのですが、ここでも低俗さと無縁であることは、お伝えしたいと思います。


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