昨日6月18日に、フランスの女優アヌーク・エーメが逝去しました。
ここに、追悼の意を表し、彼女の作品について再掲いたします。

 

『ローラ』(1961年)
監督 ジャック・ドゥミ
共演 ジャック・アルダン、マルク・ミシェル
音楽 ミシェル・ルグラン
撮影 ラウール・クタール

美術 ベルナール・ヱヴァン

【あらすじ】
キャバレーに勤める子連れのヒロイン、ローラは、7年前に忽然と姿を消した恋人ミシェルをひたすら待ち続けている。
店を訪れた水兵フランキーと一夜を共にしたのも、彼があまりにミシェルに似ていたから。
そこへ、仕事にあぶれた幼なじみローランと10数年ぶりに再会。
彼はローラこそが初恋の人と確信し求婚するが、ローラはミシェルをやはり待つと言う……。

 


この作品では、踊り子役のアヌーク・エーメを映し出すキャメラワークが絶品です。

『モンパルナスの灯』の清純で貞淑な妻と、うってかわった踊り子役。
しかし、下品さとは無縁なのは、アヌークならではです。
『嘆きの天使』でのディートリッヒの退廃的な容姿とは違う、柔らかいけだるさがあります。



それを演出するのは、フランス西部にある港町ナントの空気がかぐわしい、モノクロームの映像です。


室内に注ぎ込む外光、そして、逆光でのアヌークのシルエット。

逆光の中でも、彼女のくっきりとした顔立ちや瞳、波打つ髪は、けだるさとともに浮かび上がります。

その美しさは、フランス映画史上でも絶品の仕上がりではないでしょうか。

それは、単に美しいだけでなく、旅から旅へと移動する者たちの抱える悲しみや、刹那の歓びの物語の中に位置づけられ、強い抒情性を観るものに与えてくれます。

撮影は、ゴダール作品で知られるラウール・クタール。

ヌーヴェル・ヴァーグは、素人たちのロケ撮影と思われがちですが、手堅いプロフェッショナルがスタッフを固めています。

(音楽はミシェル・ルグラン、美術はベルナール・エヴァン)
 

























































【ご参考】
ジャック・ドゥミの長編第1作です。
その後、同じ音楽監督ミシェル・ルグランと傑作『シェルブールの雨傘』(1963)を撮ります。

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