来る5月6日はマレーネ・ディートリッヒの没後32周年です。
(1901年12月27日 - 1992年5月6日, 90歳没)
それを記念して、ディートリッヒの作品を紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)
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この作品がディートリッヒのベストNo.1です。
なお、Amazon プライムビデオで無料で視聴可能です。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07YVNT1FH/ref=atv_dp_share_cu_r
『モロッコ』(1930)
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
共演 ゲイリー・クーパー、アドルフ・マンジュ―
撮影 リー・ガームス
【あらすじ】
外人部隊の名うての色事師トム・ブラウンは、モロッコで酒場の歌手アミー・ジョリーと恋に落ちる。
彼には副官夫人の情人があったが、彼女は嫉妬し、トムの命を狙わせて失敗。
この騒ぎでトムは営倉入りとなるが、サハラの前線に送られるトム。
アミーは孤独に、船で一緒だったフランスの富豪ベシス氏の求婚を一旦は承諾するが、宴席にトム重傷の報が届くと矢も盾もたまらず、彼のもとへ駆けつける
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ディートリッヒとスタンバーグ監督の組み合わせは、映画史に残る神話的な組み合わせだとと言えましょう。
2人の作品は、7本に上ります。
本作のほか、ドイツで撮られた『嘆きの天使』、昨日ご紹介した『間諜X27』、『上海特急』『ブロンド・ヴィナス』『恋のページェント』『スペイン狂想曲』があります。
いずれも素晴らしい出来です。
ところで、映画史に残る監督と女優のコンビネーションとしては、以下があります(恋愛関係という意味では必ずしもありません):
- グリフィス+リリアン・ギッシュ
- パプスト+ルイーズ・ブルックス
- キング・ヴィダー+エレノア・ボードマン
- ロッセリーニ+イングリッド・バーグマン
- フォード+モーリン・オハラ
- オーソン・ウェルズ+リタ・ヘイワース
- リチャード・クワイン+キム・ノヴァク
- ゴダール+アンナ・カリーナ
- ジョン・キャサヴェテス+ジーナ・ローランズ
- トリュフォー+ファニー・アルダン、ドヌーヴ、ジャンヌ・モロー
- ウィリアム・フリードキン+ジャンヌ・モロー(協業作品は無し)
- シャブロル+イザベル・ユペール
- アントニオーニ+モニカ・ヴィッティ
- クロード・ソーテ+ロミー・シュナイダー
- アラン・レネ+サビーヌ・アゼマ
- レオス・カラックス+ジュリエット・ビノシュ
- アンドレ・テシネ+ドヌーヴ
- 小津+原節子
- 成瀬巳喜男+高峰秀子
- 増村保造+若尾文子
- 吉田喜重+岡田茉莉子
- 篠田正浩+岩下志麻
- ウッディ・アレン+ダイアン・キートン/ミア・ファロー
スタンバーグとディートリッヒは、上記のようなコンビと並ぶ、偉大なるレジェンドの1つです。
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さて、『モロッコ』は、感動的なエンディングや男装の姿で、映画史に刻まれています。
ディートリッヒの、男装、蛾眉、脚、こけた頬の造型美も有名なところでしょう。
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ここでは、視線の強さについて、触れたいと思います。
ディートリッヒは、頽廃的な印象を与えずにおかない、けだるさに満ちています。
(なお、ディートリッヒとゲーリー・クーパーとが、二度目の逢瀬の際のシーンの素晴らしさは、セリフの1つ1つ、照明の細部いに至るまで嚙み砕いて、ご紹介したいほど、素晴らしいです。
光と影を交互に映し出す、うちわの動き。
手や指の動き。
「女にも外人部隊があるのよ。」というセリフ・・・)
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しかし、この映画で一変する瞬間が何度かあります。
例えば、砂漠へ行く兵士たちと、それについていく女たちを見やるシーン。
そして、ゲイリー・クーパーの去ったテーブルに残されたナイフの痕跡にある「エイミー・ジョリー」という名前を見て、愛に気づくシーン。
例えば、結婚パーティの際に聞こえてくる、兵士たちの足音にうろたえるシーン。
(そして真珠のネックレスを壊してしまうシーン)
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その瞳の強さたるや、映画的と言うほかありません。
そして、ラストシーンでは、ゲーリー・クーパーとの瞳を交わし合うことで、愛を確認し、
ディートリッヒは、ゲイリー・クーパーを追って、砂漠へと追いかけていくのです。
この映画は、そんな古典的な瞳の交わしあいによって成立する映画なのです。
ディートリッヒは脚だけではないのだと、改めて思い返したいと思います。
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なお、ディートリッヒが酒場に登場し、ゲーリー・クーパーと初めて出会うシーンで歌われるシャンソン『愛が死に絶えるとき』は、『ジャン・ルノワールの小劇場』(1970)第3話でジャンヌ・モローが披露しています。
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