10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの80歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。


ドヌーヴは30歳(1973年)あたりを区切りに、ジャック・ドゥミ作品には出演しなくなり、ドヌーヴは、可憐なフランス人形から、モードな美女を経て、性的魅力と魔性や野性を秘めた一人の女性へと推移していきます。
プライベートでも、マストロヤンニと破局を迎えます。

 

ドヌーヴは、1970年代のことを「沈んだ時期」「完全なブラックアウト(停電)」と表現しています。
じっさい、微妙な作品が多くあります。

それはフランス映画自体の苦境を反映しているものでもあります。

 

当時、ヨーロッパ映画界は、フランスからイタリアに覇権を奪われた感もあります。
1976年は、イタリアの映画監督ベルトルッチが、長編『1900年』を撮りあげます。(伊・仏・西独・米合作)

主演女優はドミニク・サンダであり、ドヌーヴはライヴァルの登場に、焦ってもおかしくはありません。

 

『1900年』と同年のこの作品は、ドヌーヴの、初めての母親らしい役となります。

役名は、奇しくもカトリーヌです。
※原作が無い作品なので、その役名は明らかに監督の意図によるものです。

 

『愛よもう一度』(1976)
製作・監督・脚本 クロード・ルルーシュ
共演 アヌーク・エーメ

撮影 ジャック・ルフランソワ
製作 フィルム13 (クロード・ルルーシュ)

【あらすじ】
恋人の犯した殺人の現場に居合わせただけで16年を獄中に過ごしたカトリーヌ。
出獄後の彼女には大きな希望があった。
それは彼女が自らの身体をわざと傷つけて収容された病院で看護人を誘惑して、宿した息子シモンとの再会だった……。

 


『シェルブールの雨傘』(1964)のラストシーンで、若マダムとして娘を連れていたり、
『哀しみが終わるとき』(1971)では赤ん坊を亡くしたりしていますが、
子育てをする母親が前面に出た役は初めてです。(むろん囚人の役も初めてです。)

カトリーヌ・ドヌーヴがカトリーヌ役を演じていることにも現れているように、よって、いままでのゴージャスでセクシーなドヌーヴではない、一人の女性としてのドヌーヴがここにあり、
一種ドキュメンタリータッチの映画となっています。

 




 









監督は、当時のフランス映画界で飛ぶ鳥を落とす勢いの、『男と女』(1966)で知られるクロード・ルルーシュです。
『男と女』の主演女優アヌーク・エーメも共演しています。

(アヌーク・エーメは、1969年を最後に引退したかと思われていましたが)

 

※なお、アヌーク・エーメは、ドヌーヴの11歳も上の先輩となり、ドミニク・サンダのようにはライヴァル視していなかったのではないでしょうか。


ルルーシュの即興的手法により、どうしても真横や真正面のショットばかりとなりますが、アヌーク・エーメの存在により、ブロンドのドヌーヴと、ブルネットのアヌークとの対位法的な世界が後半に展開され、実に豊かな映像美に浸ることが出来ます。
 

映画の衰退期とはいえ、まだまともな映像を味わえた時代であるのです。






残念ながら、このDVDは日本では入手不可能です。
いつか映画鑑賞教室でフランス版DVDでご紹介したいと思います。


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