10月22日のカトリーヌ・ドヌーヴの80歳の誕生日を記念して、ドヌーヴの映画を最初期から、たどり返しています。
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ドヌーヴには、イタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニとの熱愛期があります。
結婚はしていませんが、映画史に残る男優女優のカップルと言えましょう。
ご存じのとおり、1972年に、ドヌーヴはキアラという娘を産んでいます。(キアラは女優として活躍)
※女優と男優のカップルは星の数ほどありますが、この機に思い返してみましょう:
- ローレン・バコール+ハンフリー・ボガード
- キャロル・ロンバード+クラーク・ゲイブル
- エリザベス・テイラー+リチャード・バートン
- キャサリン・ヘップバーン+スペンサー・トレイシー
- パトリシア・ニール+ゲーリー・クーパー
- マレーネ・ディートリッヒ+ジャン・ギャバン
- エヴァ・ガードナー+フランク・シナトラ
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さて、この作品は、ドヌーヴとマストロヤンニとの2番目の共演作となります。
『ひきしお』(1971) 仏=伊合作
監督 マルコ・フェレーリ
共演 マルチェロ・マストロヤンニ、ミッシェル・ピッコリ
衣裳 イヴ・サン=ローラン
撮影 マリオ・ヴルピアーニ
【あらすじ】
エーゲ海の孤島に突然一人でやってきた美貌の女リザ。
彼女はそこで孤独に暮らす中年男と出会い、いつしか共に暮らし始めるのだが、その関係は女が男に犬のように従うという異様なものだった…
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『昼顔』に続く問題作と言われています。
ドヌーヴがマストロヤンニの犬のようになってしまう、という内容のためです。
ドヌーヴがマストロヤンニの手を舐めるシーンが、ポスターのメインビジュアルとなりました。
しかし、ストーリーをちゃんと追いますと、きっかけとしては、ドヌーヴがマストロヤンニの犬が死ぬきっかけを与えてしまい、ドヌーヴが贖罪したかったから、マストロヤンニの手に接吻したという程度の話です。
したがって、フィルム上は、男尊女卑的な不快さを抱かさせるものではないように思います。
そのシーンよりも、ドヌーヴが犬のように床に横たわり、マストロヤンニに背中の傷に手当をされて恍惚の表情をするシーンの方がずっと印象的です。
(松浦理英子の傑作『犬身』を思いださずにはいられません。)
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また、この作品で見せるドヌーヴの新鮮な魅力について、注目したいと思います。
冒頭、ドヌーヴは、日焼けした肌に、サン=ローランの白のスーツと帽子をまとって登場します。
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その後、サン=ローランの衣裳よりも眼を奪われるのは、風に吹かれるブロンドヘアです。
豊かな髪の動きは、ドヌーヴの美貌を見え隠れさせるのですが、顔と髪との境界線が曖昧になるそのさまが、映像のリズムを感じさせます。
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映画女優に必要なのは、演技力や、モデル的な造形美ではなく、こうした映像のリズムを産む力であり、
ドヌーヴは、髪について、最大限配慮した女優であるように思います。
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