2月2日のモニカ・ヴィッティの没後2周年を記念し、モニカ・ヴィッティの作品を紹介しています。
(1931年11月3日生誕-2022年2月2日逝去、90歳)

 

今日は、最後のモニカ=アントニオーニによる作品を紹介します。

 

『赤い砂漠』(1964)
監督 ミケランジェロ・アントニオーニ
共演 リチャード・ハリス
撮影 エラルド・ダ・ローマ

【あらすじ】
人妻ジュリアナは工場技師の夫ウーゴを訪ねに息子の手を引き、殺風景な工場地帯を歩いていく。
彼女は交通事故で受けた精神的ショックから立ち直っておらず、その言動にはどこか狂った所がある。
夫は同僚のコラドを妻に紹介する。
彼女は急に町に店を出す決意をしたが、まだ何を売るかも決めていない。
そんな彼女に興味を持ち、店にする借家を下見に来た所を待ち受けるコラド……

 


テクニカラーによるアントニオーニ作品です。
「愛の不毛」三部作(『情事』『夜』『太陽はひとりぼっち』)がモノクロームであったのに対し、テクニカラーで撮影されています。

カラーであるにもかかわらず、冬の寒々しい工場の風景や港の風景という、豪華な映像美とは程遠い作品です。

タイトルである赤い砂漠などは出て来ません。


テクニカラー然としていないところが、プロデューサー泣かせのアントニオーニです。








モニカは、精神不安定な母親の役として出演し、その生への無関心さは、夫や息子、そして夫の同僚のリチャード・ハリスに対して、何らの執着を抱いていないかのようであります。


その意味で、「愛の不毛」三部作の延長にあります。










最も美しいのは、霧の中での浮かび上がるモニカです。
どこまでも曖昧な背景の中に、浮かびあがる表情もまた曖昧で、一瞬マグリットやデルヴォーのような世界にいるかのような錯覚があります。

 

アントニオーニにとってのモニカとは、どこまでも輪郭が曖昧な女優であったことを象徴しているかのようです。









この作品で、アントニオーニとモニカの共作は終わりを告げます。

その後、モニカはアントニオーニから離れ、いろんなジャンルで活躍するのです。

 

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