4月4日のNHK BSでカトリーヌ・ドヌーヴの『シェルブールの雨傘』が放映されます:
4月4日(木)午後1時00分〜2時32分
以下に、『シェルブールの雨傘』についての以前の投稿を再掲します。
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この作品は、初期のカトリーヌ・ドヌーヴによる、映画史に残るフレンチミュージカルの至高の傑作です。
フランス映画の至宝というべき高貴な存在でありながらも、あらゆる人を広く魅了し続ける美しい作品です。
『シェルブールの雨傘』(1963)
監督 ジャック・ドゥミ
音楽 ミシェル・ルグラン
美術 ベルナール・エヴァン
共演 ニーノ・カステルヌオーヴォ
吹き替え ダニエル・リカーリ
【あらすじ】
港町シェルブールで、恋を育む自動車修理工の若者ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴ。
恋に恋する年頃のジュヌヴィエーヴに未亡人の母エムリー夫人は心配顔。
出かけるたびに嘘をつきながらもジュヌヴィエーヴはギイと出会う時間が嬉しかった。
だがある日、アルジェリア戦争の徴集礼状がギィに届き、二人は離れ離れとなってしまい ―。
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フレンチミュージカルですが、ここの作品が意欲的であるのは、地のセリフがなく、すべて歌になっているという点です。
(したがって、ドヌーヴ含め、歌は全て吹き替えです)
その意味でオペラに近いと言えましょう。
ただし、テノール的な存在がおらず、オペラというよりも、鮮やかなパステルカラーな絵作り(衣裳や美術)とともに、実に繊細で甘美な印象が鮮烈です。
ミシェル・ルグランのセンチメンタルなテーマ曲は、悲劇にふさわしい哀愁に満ち満ちており、時の流れの残酷さを物語る映像とともに、観るものを揺さぶります。
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ドヌーヴの歌を吹き替えしているのでは、ダニエル・リカーリです。
『ふたりの天使』で有名です。知らない方はいないのではないでしょうか。
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シェルブールのカラフルな街に仕立てあげた美術監督は、ベルナール・エヴァン。
彼は『去年マリエンバートで』(1961)において、真に眩暈を起こす迷宮を生み出したことで映画史に残るでしょう。
※他にも、ルイ・マル、フランソワ・トリュフォー、クロード・シャブロル、フィリップ・ド・ブロカ、アニエス・ヴァルダの作品を数多く手がけています。
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20歳のドヌーヴの美しさは、ただ事ではありません。
戦後、映画史は美少女ものを大量生産していくことになるのですが、おそらくこの映画でのドヌーヴにかなうことはないでしょう。
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ところで、美少女映画の起源はいつくらいなのでしょうか。ぱっと思いつくところでは、以下のような感じです:
- ブリジット・バルドー『ビキニの裸女』(1952, 18歳)
- ジャクリーヌ・ササール『芽ばえ』(1957, 17歳)
- オリヴィア・ハッセー『ロミオとジュリエット』(1968, 17歳)
- ドミニク・サンダ『やさしい女』(1968, 17歳)
- ジョディ・フォスター『タクシードライバー』(1976, 14歳)
- ナスターシャ・キンスキー『悪魔の性キャサリン』(1976, 15歳)
- ダイアン・レイン『リトル・ロマンス』(1979, 14歳)
- ブルック・シールズ『青い珊瑚礁』(1980, 15歳)
- ソフィー・マルソー『ラ・ブーム』(1983, 14歳)
- ジェニファー・コネリー『フェノミナ』(1985, 15歳)
(エリザベス・テイラーやジュディ・ガーランドやシャーリー・テンプルの子役時代を除きました)
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余談ですが、この作品は、ジャック・ドゥミーの第1作長編『ローラ』の続編でもあります。
主人公だったマーク・ミシェルが、今度は宝石商として、アヌーク・エーメとその母親がいると思しきシェルブールへやってくるからです。
じっさいに、この作品で、一瞬『ローラ』の舞台になった港町ナントの回廊(パッサージュ)が出てきます。
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この『シェルブールの雨傘』はカラフルなだけの、おしゃれな映画などではありません。
あと2回で、この作品の真の力について述べたいと思います。
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