来る7月31日は、ジャンヌ・モローの没後7周年です。
(1928年1月23日生誕 - 2017年7月31日死没)
それを記念してジャンヌ・モローの作品を紹介しています。
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こちらは、フランス映画界での一大スキャンダルになったこの作品です。
この作品と、同年の『死刑台のエレベーター』により、ジャンヌ・モローはスターダムへ押し上げられます。
『恋人たち』(1958)
監督 ルイ・マル
共演 ジャン=マルク・ボリー
撮影 アンリ・ドカエ
【あらすじ】
地方の新聞社主の妻ジャンヌは閉塞的な日常からの逃避を月に二度のパリ行きと愛人ラウールとの密会に求めていた。
逆に、ラウールたちを屋敷に迎えようと相談に出た帰り、車が故障した所を若い考古学者ベルナールに拾われ家に辿り着いた彼女。
友人らを迎えたその晩、眠れずに戸外へ出ると、そこにベルナールの姿もあった。
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いかにもフランス的なよろめき人妻ものです。
夜中から明け方にかけての長い密会のシーンでは、ブラームスの音楽が奏でられます。
モローのベッドシーン(具体的な内容は割愛します)が、当時は大きなスキャンダルになりました。
現代の感覚からすると、いったいどこが?という程度ではありますが、女性の官能を描いていることがスキャンダラスだったようです。
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ボヴァリー夫人のように、田舎に住む人妻が恋から恋へと落ちていく話なのですが、
夫と愛人を同時に捨て、第三の男と逃避行へ旅立つという衝動的な恋が、数時間のうちに起こります。
ここら辺の大胆さは、いかにもジャンヌ・モローらしく、屈しない生意気な女のイメージそのままのように思います。
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監督はルイ・マル。
ルイ・マルとジャンヌ・モローとの作品は、出世作『死刑台のエレベーター』(1958)含め4本の作品があります。
なかでもこの作品が、最も映画としてのクオリティが高いように思われます。
この作品の役名は、奇しくもジャンヌです。
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撮影監督はアンリ・ドカエ。
『死刑台のエレベーター』に続いてとなりますが、その後ヌーヴェル・ヴァーグの重要な作品で撮影監督をつとめます。
(『大人は判ってくれない』など)
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