9月22日は、アンナ・カリーナの生誕84周年でした。
それを記念して、アンナ・カリーナを紹介しています。
(1940年9月22日 - 2019年12月14日死去, 79歳没)


本作は、ゴダール作品ではなく、ファッションやモード、パリが好きな方向けのTV映画作品です。

 

『アンナ』(1966)
監督 ピエール・コラルニック
共演 ジャン=クロード・ブリアリ、セルジュ・ゲンスブール、マリアンヌ・フェイスフル
撮影 ウィリー・クラント
音楽 セルジュ・ゲンスブール

【あらすじ】
セルジュはしがない広告会社を経営する好青年。
ある日、彼は一枚の広告写真に惹かれ、そこに写っていたアンナという美女に一目惚れする。
彼は彼女を見つけ出そうと必死に奔走するが、アンナ本人はセルジュの会社に職を得てすでに働きはじめていたのだった。

 


TV映画と思えない、豪華キャストとセルジュ・ゲンスブールの音楽、そして、ロケ撮影によるパリの香りと、モードファッションが際立つ作品(テレビ映画)です。

 

1990年代後半に、日本で渋谷系カルチャーが流行ったときに再評価されたのがわかります。
ピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターのジャケットに使われそうなイメージです。







カリーナは素顔がなかなか見えないという設定なので、前半はずっと、太い黒ぶちの丸眼鏡をかけています。




しかし、その眼鏡を時折外すときの美しさは、ただごとではありません。
彼女の絶頂期に撮られたスナップ写真集のような映画です。

 

ただし、ハッピーエンドではないので、ご注意ください。

 






彼女の歌う"Sous Le Soleil Exactement(まさに太陽の下)"も、フレンチアイドルのキュートさに溢れています。
この前の年に、地中海の悲劇の悲劇『気狂いピエロ』が撮影されたというのは、信じがたくもあります。

 

しかし、アンナ・カリーナにしても、ジャンヌ・モローにしても、歌手として活動しています。

一種ヘタウマ的なところがあるのですが、そもそもヌーヴェル・ヴァーグ自体がヘタウマな訳ですから、

別に驚くべきことではありません。

 

そもそも、ハリウッドの女優たちも、歌手出身でもなく、ミュージカルでもないのに歌っていました。

『帰らざる河』のマリリン・モンローや、『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘップバーンなど、一種ヘタウマの魅力です。
(『ティファニーで朝食を』の『ムーンリヴァー』は録音はしたものの、吹き替えになってしまい、オードリーが激怒したとか)

 

 ※なお、ハリウッド黄金期の歌姫は以下の通り:

  • ヘレン・モーガン: 代表作『ショウボート』
  • アイリーン・ダン: 代表作『ショウボート』、『邂逅』、『新婚道中記』
  • ジャネット・マクドナルド: 代表作『ラヴ・パレード』、『桑港』
  • ドロシー・ラムーア: 代表作『珍道中シリーズ』、『ハリケーン』
 ディートリッヒ、ジュディ・ガーランドは言うまでもないでしょう。

 

いつから、女優たちは歌わなくなったでしょうか。

その代わり、ポップミュージシャン(マドンナからビヨンセやアリシア・キーズまで)が映画界へ進出することが多いような気がします。

そして、それは映画とポップミュージックとの勢力関係で、映画が劣後していることを示しているように思います。
(余談ですが、2023年の映画界は、テイラー・スウィフトのコンサート映画が話題を席捲しましたし、今月はビヨンセのコンサート映画が公開になります。)

 



 


 


残念ながらDVDもVHSも入手困難です。


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