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雪かきブログ

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ブログ移転のお知らせ!

という訳で、ブログ移転のお知らせです。
新しいブログ的雪かきは雪かきブログという名前で、
忍者ブログさんにて始めました。

雪かきブログ

当分の間は、こちらのブログも残したままにしますが、
そのうち、過去ログを新ブログにexport/importしたら閉鎖する予定です・・・。
アメブロさんそういう機能つけてくんないかな・・・。

ホテル・ルワンダ

ジェネオン エンタテインメント
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション
つれづれなるままに221本目。ホテル・ルワンダ。

うだうだ言わんと取りあえず観ろ!

予てから気になっていた作品だったが、ようやくレンタル出来た。この作品の日本公開を巡るネットでの署名運動等の経緯を聞いていると、やはり、かなり期待して観てしまう。

個人的な感想はともかく、映画として完成度は非常に非常に高い。僕は夜中の2時頃に鑑賞を開始したのだが、開始10分で眠気が吹っ飛んだ。あらゆる意味でべらぼうに面白い。退屈な時間は一秒もない。

作品のコンセプトは明確だ。「この事実を一人でも多くの人に知って欲しい」。製作者サイドの想いがその一点に全精力をもって注がれている。よって、歴史的予備知識や、民族対立に至るまでの経緯等を、予めて仕入れておく必要は全くない。虐殺の歴史を一人でも多くの人に・・・。その圧倒的なまでの想いの上にこの映画は成立している。

僕はスピルバーグの「シンドラーのリスト」が大嫌い(こういうのがポリティカル・コレクトネスなんでしょ。という態度が随所に見られる。スピバーグにはデリカシーという言葉がきっと理解できないのだ。)なのだが、この映画は断固支持する。

今年も随分沢山映画を見てきたが、この作品はダントツで今年のベストである。もう文句なしの大傑作である。見終わった後に、観た人になにかしらの行動を起こさなくてはならいと思わせるだけの強制力を備えたパワフルなトラジディーである。

父親たちの星条旗

 

父親たちの星条旗 (監督 クリント・イーストウッド)

つれづれなるままに220本目。父親たちの星条旗。

イーストウッドは歴史家だった。

いや~良かった。ハリウッドにはいい監督が沢山いるけど、イーストウッドはやっぱ頭一つ抜けてる。

ご存知の通り、この映画は硫黄島2部作の一作目で、第二次大戦の中でも激戦を極めた硫黄島での戦いを「アメリカ側の視点」から描いた作品である。よって、日本人兵士は基本的にスクリーンには映らないし、映ってもそれは匿名の日本人としてか描かれていない。まったく日本側の視点はない。

といっても、描かれているのは、(ハリウッドにありがちな)強いアメリカでもないし、仲間を決して見捨てない米軍でもない。そこにいるのは戦争に人生を翻弄された若き兵士達である。彼らは、戦地での悲惨な体験に傷つき、本土での英雄扱いに傷ついていく。そういう点では、この作品は、戦争映画という衣装をまとったいつものイーストウッド映画ではある。

まず、驚くべきは迫力の戦闘シーン。本当に心臓が弱い人は観ちゃダメというレベルの映像と音。頭や手足が吹っ飛ぶ兵士達の描写は一切のごまかしをせずに描かれ、硫黄島に向けた艦砲射撃や機関砲の音は、体の心まで響いてくる。この戦闘シーンだけとってみても、この映画には見る価値がある。

硫黄島で星条旗を掲げているあの有名な写真に映っていた3人の兵士は、戦時国債の為の宣伝塔として担ぎだされ、英雄扱いされる。その中で、彼らはすこしづつ傷つき、心を閉ざしていく。彼らの孤独になっていく心の隙間に、戦地での記憶はフラッシュバックしていく。

もちろん、イーストウッドの意図として、帰国した本土の人々の身勝手が、戦いに傷ついた兵士達の心をさらに傷つけたという文脈はあるだろうが、それはこの作品のメインストリームではない。この作品は、一つの価値観に居つく事による陳腐な感動を極力避けるような作りになっている。また、監督の視点に一番近い部分として語られ、物語の中心人物であるライアン・フィリップ(ジョン・”ドク”・ブラッドリー衛生兵)は、非常に寡黙な人間として描かれている。彼が、終盤僅かに語る独白は、反戦の意味も、戦争の悲惨さも含んでいない。ラストシーンで、戦友たちを静かに見つめるその透徹した視線は、共に戦ったもの同士でしか決して分かち合う事のできない絆しか語っていない。

こういう視点は、歴史文学に非常に近いものがある。もちろん、尺は2時間だから、それ程多くのエレメントは詰め込めないが、イーストウッドが描こうとしたものが、ラストでストレートに心に伝わる様に出来ているという意味では、間違いなく歴史文学の傑作である。

とにかく、あらゆる意味で素晴らしい映画だった。今年見た映画の中では間違いなく、トップ3に入る出来だった。是非劇場で観賞する事をオススメする。また、エンドロールの作り方も秀逸なので、最後までしっかり見て下さい。

ワールド・トレード・センター

 

ワールド・トレード・センター

つれづれなるままに、え~と・・・何本目だっけ?219本目。219本目。

まあいくらオリバー・ストーンがアホだといっても、現時点ではこの撮り方しかできんだろうな。

このブログでも9・11関連のエントリ(これ とかコレ )は結構書いてきたけど、やっぱあれから5年もたった今でも、あの事件が、如何にアメリカ社会の深いところまで抉り取っていってしまったのかというような事を考えざるを得ない。

この作品は、「プラトーン」という実にアメリカ中心的なバカ映画を撮ったオリバー・ストーンが監督やってる訳だが、基本的にはこの監督のアホさ変わっていない。でも、この作品に関して言えば、オリバー・ストーンが撮ったとは思えない程、抑揚が効いた丁寧な作品に仕上がっている。

それは、9・11という事件に対して、アメリカ国民が、オリバー・ストーン的なものを求めていないからだろう。結局の所、アメリカ人にとって9・11はまだ悲しむべき出来事であり続けているという事だ。そこに思想や哲学を持ち込める程には、あの国の精神はまだ持ち直していない。あのバカなオリバー・ストーンでさえこんな映画を撮ってる訳だから。

この映画では、事件の背景については何も語られない。ただ、あの日、あの場所で、実際に命を失った、あるいは命を取りとめた人々を真摯に描ききっている。どんなに悲しい出来事であったとしても、そこで協力し、助け合った人々は、紛れもなく善だった。という事を恐ろしいまでの説得力で語るしごく単純な映画である。観終わった観客の多くは、映画館を後しながら、何とも言えない強力なモーメントを受け取る事だろう(僕だってしっかり受け取った)。もちろんこの時点では、強力な善のモーメントだ。

ただ、おっかないのはそれから先の話だ。いつかあの国が、9・11をある程度の距離をもって考え直せる精神的な余裕を取り戻した時だ。被害者ですら、9・11に政治的な見方を持ち込めるような余裕を取り戻す時だ。その時が来れば、必ず現時点では善であったモーメントは、そっくりそのまま政治的な見方に強力にチャージされる事だろう。その時、あの映画館をあとにした後に受け取ったモーメントがどのような種類にのものになっているのか・・・。僕は考えたくない。

ただ一つ言えることは、悲劇を目の当たりにして、あるいは悲劇に巻き込まれて、その事を自分自身で憐れんだ時、必ずや、人はその溜め込んだモーメントを何処かにぶつけるという事だ。そして、あの日あの時、ワールド・トレード・センターにぶつかってきたのは、その様なモーメントであったという事だ。


ドア・イン・ザ・フロア

アミューズソフトエンタテインメント
ドア・イン・ザ・フロア
つれづれなるままに218本目。ドア・イン・ザ・フロア。

原作を大切に作られている。

現代アメリカを代表する小説家ジョン・アーヴィングの長編「未亡人の一年」の映画化。ジョン・アーヴィング作品はこれまでも幾つか映画化されているが、これまでの作品が原作の世界観を忠実に再現しようとしているのに比べて、本作は原作が持つ悲劇的側面を中心に脚本が構成されている。監督・脚本のトッド・ウィリアムズは、アーヴィングの愛読者であるのだろうか?その思い入れが強く反映された作品になっている。僕もどちらかと言うとこの作家の悲劇的世界観を好んでいるので、この作品は非常にすんなりと受けれる事が出来た。文学作品を映画化したものしてはかなりクオリティが高い。

とはいえ、やはりかなり見る人を選ぶとは思う。原作ファンは、もちろん楽しめるわけだが、ジョン・アーヴィングなんて知らんという様な人には、やや受け入れにくいとは思う。また、文学作品であるが故に、前半は淡々とした人間ドラマが続くので、そこを退屈だと感じてしまう様な人には、やはり厳しい。

役者の演技は概ねレベルが高かったが、特に注目なのはダコタ・ファニングの妹のエル・ファニング。天才子役の名を欲しいままにしている姉よりも、技巧的でないナチュラルな演技をみせてくれる。今後大注目。

映画では原作の途中までを描いているので、もしこの作品を観て興味を持たれたら、是非、原作に手を伸ばしてみる事をオススメする。


イン・ザ・カット

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
イン・ザ・カット
つれづれなるままに217本目。イン・ザ・カット。

メグ・ライアンも落ちるトコまで落ちてしまった

かつてロマコメの女王として君臨したメグ・ライアンの墓標となってしまった作品。もちろん本人としては、女優としての再起を賭けるつもりで新境地にチャレンジしたんだろうが、これは大失敗である。

基本的に、作品として非常に下品である。こういう性を前面にだした映画を成功させるのはただでさえ難しいのに、この作品は特に意味があるでもないSEXシーンがダラダラとある上に、決して綺麗に撮れている訳でもない。

結局のところ、メグ・ライアンが主演した事によって、製作サイドも「あのメグ・ライアンが脱いだ」という非常に安易な話題性に乗っかってしまったという事だろう。作品から何の思い入れも伝わってこない訳だから。

という訳で、メグ・ライアンファンにとっては非常に痛々しい作品に仕上がっている。もちろん、非メグ・ライアンファンが観る理由も無いのいで、誰にとっても意味のない駄作になってしまった。

どうしてもメグ・ライアンの裸が見たいという人以外には、全くオススメ出来ない1本。

X-MEN ファイナルディシジョン

 

X-MEN:ファイナルディシジョン
つれづれなるままに216本目。X-MEN ファイナルディシジョン。

ビジュアル的に非常に華やか。

この夏のとりを飾るといっても過言ではない超大作映画の完結編。とにかくVFXが凄い。ヤバイ。それだけの為に、お金を払っても決して損はしない。と自信をもってオススメできる1本。

とりあえず、これから観に行く予定の人は、必ず1,2を観ておこう。今回の完結編は、1,2作目のキャラクターの加えて、多数のミュータントが登場する。よって、それぞれのキャラクターが持っている特殊能力を説明しているシーンは全く無い(そんな時間的ナ余裕はない訳で)。また、それぞれのキャラクターが背負った過去に関する説明も殆んどなされない。そういう事を知っているか知らないかで、面白さはだいぶ変わってくるの思うので、とにかく1,2を観てから劇場に向かう様に。

しかし、映画自体の出来はそれ程良いとは言えない。1,2もそうだったが、登場人物の特殊能力を脚本が処理しきれていないのだ。まあ、クライマックスの対決では、それぞれ能力が拮抗するような組み合わせで戦ってはいたが、それでも、この能力をこう使えばいいんじゃないの?的な疑問は、けっこう出てくる。

でも、VFXが凄いので、まあいいや。という思いはある。これは、目と耳で楽しむ映画であって、頭で楽しむ映画ではないのだ。当然、どれだけの設備で鑑賞出来るかで、かなり評価は変わると思う。

それと、重要な事を一つ。

エンドロールの最後に、非常に重要なシーンが残ってるので、決して最後まで席を立たない様に。僕はとっとと劇場を後にして、今非常に後悔しています・・・。

マイアミ・バイス


 
マイアミ・バイス (出演 コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス)

つれづれなるままに215本目。マイアミ・バイス。

単なるバディ・ムービーとして観ればよく出来ている。

80年代に絶大な人気を誇っていた。らしいTVシリーズ(これも監督はマイケル・マン)の映画化。僕はオリジナルを観た事ないので、以下はこの映画のみの評価。どうやらオリジナルを知っている人には、あまり納得いかない出来のようだが・・・。

監督はマイケル・マンなので、とりあえず登場する男達はみなカッコイイ。というか、かなりワイルドである。でもって、演出的にもかなりクールだし、カメラの引き具合なんて個人的にはドツボだった。そういう観点でみれば、かなりのポテンシャルを持った映画であると言える。

バディ・ムービーなので、もちろん銃撃戦があるわけだが、クライマックスのそれは非常に迫力があった。まっとうな音響設備を備えた映画館でみれば、かなりの臨場感が味わえるはず。

オリジナルが素晴らしいんだろうが、ストーリーも非常にしっかりしたもので、かなりシリアスではあるが、刑事ものが好きな人でも十分に満足出来るデキになっている。

ただ、監督がマイケル・マンであるという事を考えると、ちょっと期待ハズレではあった。単なるバディ・ムービーとしては、良く出来ているのだが、マイケル・マンともあろう人が、わざわざ200億円も使って撮る映画ではないという気はする・・・。

ゲド戦記

 
ゲド戦記
つれづれなるままに214本目。ゲド戦記。

何がやりたいのか全く見えない。

色んな所でネガティブな前評判を聞いていたので、そして、個人的にもそのように感じていたので、1800円も払って観に行くつもりはなかったのだが、毎月1日は映画1000円の日だとかで、それならまあ観てもいいかという感じで鑑賞。

かなり否定的な情報のインプットが色々とあったので、想像していたよりはヒドイ作品ではなかった。ただ、ジブリ作品としては、コレまでで最低の出来だし、単なる劇場用アニメとしも出来は良くない。観てはいないが、これならまだ「ブレイブストーリー」のがマシなんではないかと思う。

ダメな点は色々あるが、特にというか、これだけは何とかして欲しかったのは、登場人物や世界観に対する説明が全くない所。ただでさえ長い原作を端折って映画にする訳だから、原作を知らない観客に対して最低限その程度の親切さはないといけない。

原作を読んでいない人(僕の様な)は、ジブリだからという安易な理由で観に行かない方がいいだろう。それでも、観に行くというなら、あまり過度な期待をしてはいけない。また、ゲド戦記のファンは、きっと失望すると思うので観に行ってはならない。

良くも悪くも、やっぱりジブリは宮崎駿ありきなんだと痛感する作品であった。

ブレイド3

ポニーキャニオン
ブレイド3 スタンダードエディション
つれづれなるままに213本目。ブレイド3。

相変わらずウェズリー・スナイプスがキビキビと動く。

今回は主役のウェズリー・スナイプスに加えて、ジェシカ・ビールとラインアン・レイノルズがヴァンパイア・ハンターとして活躍する。まあ、バットマン&ロビンみたいなもの。

ストーリーも相も変わらずで、ヴァンパイアをバッサバッサと切り倒していくだけ。まあ、ストーリーなんて添え物である。今回の敵は、すんごいヴィジュアルの元祖ヴァンパイア。これはもはやヴァンパイヤというテーマをもってくる必要があるのか?と本気で首を傾げたくなる。

とはいっても、やっぱり肝であるアクションの切れは素晴らしく、撮り方も複数のカットをスピーディーに繋げた、かなりスタイリッシュなものなので、アクション映画好きならしっかりと楽しめる様にはなっている。

新しく加わった2人は動きも良く、キャラクターとしてもしっかりたっている。特に、ジェシカ・ビールは魅力的で、今後が大いに注目される女優だ。

ただ、よく出来ていた1、2に比べると若干出来が落ちている気がする。特に、日本のサブカルチャーとかを敏感に意識していた1に比べると、細部に対するこだわりが全く感じられなくってしまった。これは残念。

ただ、アクションエンターテイメント作品としては、標準以上の出来になっている事はたしかなので、その手のものに興味がある人にはオススメ。
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